連日の夏日もひとやすみ。 今日は思わず「涼しいね」と口にするほど過ごしやすかった。
山里の職場の庭にはいつのまにか「雪のした」の花が咲き。 大きなヤマモモの木の下でゆらゆらと風に揺られている。 まるでちいさな天使のようなその花が私はとても好きだった。
私が職場に復帰したことを母がとても喜んでくれている。 ふと自分がこれほど必要とされていたのかと思いがけなくて。 「助けてあげたい」その気持ちがどんどんふくらんでいく。
母いわく。私が居るだけで気が楽になるのだそうだ。 そう言ってもらえると私も嬉しくてならない。
以前はよく喧嘩をすることもあったけれど なんだかものすごく遠い昔のことのように思えるのだった。
母の仕事を手伝うようになってもう25年目の春が過ぎた。 苦労ばかりの歳月だったけれど、その苦労を分かち合うことが出来たのか。 少しでも助けてあげられたのかと自分ではそれがよくわからなかった。
あと10年かな。いや5年かもしれないと母は言う。 75歳になった母のことを思うと、出来るものなら引退させてあげたい。
そうして苦労のない穏やかな余生を送らせてあげたいとつくづく思う。
「また月曜日にね」「うん、ぜったいに来てね」
母の笑顔に見送られながら帰路に着くといつもいつも胸が熱くなるのだった。
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