見上げれば雲ひとつない青空。その真っ青な空に羽ばたいてみたくなる。 鳥になりたいなって思った頃もあったっけ。なんだかとても遠い日のこと。
午後から川仕事の予定だったから、朝のうちに買物に行く。 スーパーではなくて近くの地場産市場まで自転車ですいすいと。 心地よい風に吹かれながらいっぱいしんこきゅうをしながら行った。
「芋のつる」を買った。たくさん出ていて今が旬なのかなと思う。 涼しくなってきたからそろそろ煮物も良いなあなんて。 「芋のつる」それはさつま芋の茎の部分のことなのだけれど 全国的に食べられている物だと思っていたら、高知県だけだとか。 以前にケンミンショーで紹介されていてびっくりしたことがあった。 さつま芋の茎だけあって甘みがあってとても美味しい季節の食材である。
午後は川仕事を頑張って帰宅したらもう三時を過ぎていた。 自転車でお大師堂に行くつもりだったけれど、足が棒のようになっていた。 仕方なくクルマに飛び乗ってお参りに行く。怠け者だなとお大師さんに叱られそう。
手を合わせて今日という日に感謝する。願い事をしてはいけないと思いながらも いつも願ってしまう。「願い」と「祈り」の区別がいまいちよくわからない。
家族のことや友人のこと。手を合わすこと、イコール「祈り」であってほしい。
さて夕方になり「芋のつる」を厚揚げと煮てみようと台所に立ったものの 頭の中が一瞬ぽかんとなってしまって下ごしらえはどうしたものかわからなくなった。
こんな時には母に訊くのがいちばんと、さっそく電話して教えてもらった。 ふむふむ、沸騰したお湯で一度湯がくのね。それからザルにあげ冷水で洗う。 厚揚げも良いけど油揚げのほうが美味しいよとか。ちょこっとサラダ油を入れてねとか。
その後で母は「早く来てね、助けてよ」ってちょっと声を荒げて叫んでいた。 私がいなくてもなんとかなるだろうと思っていたけれど、ちょっと大変そう。
例のごとくでこちらをたてればあちらがたたずだった。 でもどうしようもできない時ってあるよね。今がその時なんだなって思う。
母の顔を思い浮かべながら「芋のつる」を食べる。
「美味いな」って夫の笑顔が幸せだなってすごくすごく感じた夕餉のひと時だった。
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