お大師堂のそばに彼岸花が咲き始めた。 鮮やかな真紅の花と純白の花が心を和ませてくれる。
真紅の彼岸花は少しどきどきとする。 子供の頃に触ってはいけないよと祖母に言われたことを思い出す。 だからいまだに一度も触れたことのないままおとなになった。
白い彼岸花はなんとなくほっとする。 花嫁衣装を着た花嫁さんみたいではっとするほど美しい。 そっと触れてみる。壊れてしまいそうに儚い優しさが伝わってくる。
今日は姑さんのリハビリの日だった。 川仕事のせいにしてお休みしなくてほんとうに良かったと思う。 いつもの平行棒での歩行練習を、今日は片手で挑戦してみることになった。 出来るかな、出来るかなとはらはらしながら見守っていたけれど やってやれないことはない。姑はふらつきながらもすごい頑張っていた。 それを二往復もやってみせてみんなをおどろかせる。 拍手と笑顔の花が咲き感動で胸がいっぱいになったほどだった。
諦めない勇気、挑戦する勇気、すごく大切なことを教わった気がする。 きっと歩けるようになる。希望を捨てずにこれからも応援したいと思った。
お大師堂の彼岸花。姑さんにも見せてあげられたらいいな。
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