せいたかあわだち草の花がほんのりと黄色くなる。 とんがり帽子を被ったノッポさんみたいで可愛くもあり凛々しくもある。
花粉症の人には嫌われている花だけれど どうして憎むことができようかと私は思うのだった。
そうして日に日に秋らしい風景が目に沁みるようになる。 山道を行けばいが栗が落ちていたり、民家の柿の実も色づき始めた。
職場に着くなりPCを起動し、母の合否判定を閲覧した。 良かった、合格している。72点でぎりぎりセーフだった。 母の喜ぶ顔を見たくて急いで合格証をプリントして母の机の上に置いた。
出勤してきた母はすっかり諦めていたせいもあって 思いがけないプレゼントをもらったように大喜びしてくれたのだった。 それでも母らしいのは駄目だった28点にこだわってみせるところ。 答案用紙のような物はないのか、どこが間違っていたのか知りたい。 しばらくわあわあ言っていたけれど、合格したのだからもう良いではないか。 それでは勉強にならないと文句を言ってみたりして子供のように駄々をこねる。
とにかく合格、私もほっとしてとても嬉しい朝になった。 次回は来月、今度はもっと専門的な分野の試験が控えているのだけれど それは私も受けなくてはいけなくて、一緒に試験勉強をしなくてはいけない。 まあなるようになるだろうと気楽に構えているけれど、母は必死の表情だった。
仕事の合間に開くテキスト。やはり老眼鏡があると助かるので 今日は仕事帰りに眼鏡市場に寄ってさっそく注文してきた。 オプションでPC画面を見ても目に負担をかけないようなレンズにした。 それが一週間もかかるそう。出来上がるのがとても待ち遠しくてならない。
母の挑戦はまだまだ続く。私も母に負けないように頑張らなくちゃと思う。
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