朝から大荒れのお天気となる。まるで嵐のような雨と風だった。 それが「葉散らしの雨」となり色づいた木の葉がはらはらと散ってゆく。
なんだかそれは命のように儚い。裸木はまるで骨のように佇んでいる。
仕事を終えて家路につく頃にはやっと空が明るくなっていた。 いつものように自転車でお大師堂にお参りに行く。 日めくりの暦は昨日のままでちょっと寂しく思う。
お線香が短くなるまでお堂の前の小道を掃き掃除。 たくさんの落ち葉がなんだかせつなくてならなかった。
今日は自分にとっては特別な日。かれこれ10年になるだろうか。 それを過去の事と思えるようになってなんだか救われたように思う。 こだわりたくはないというのが正直な気持ちでもあった。
私は去る。なんとしても去らなければいけないと思うようになった。
夕食後、いつものようにウォーキングに出掛けようとしていたら 夫がくれぐれも用心しろよといつになく真剣な口調で私に告げる。 どうやら最近土手の道に不審者が出没しているらしいのだ。 先日も近所の女性が後をつけられてとても怖い思いをしたとのこと。 いつも行っている喫茶店で今日その話を聞いてきたらしい。
それを聞くとさすがに土手を歩くのが怖くなってしまって 今夜はなるべく人家の近くを歩くことにしてコースを変更する。 こんな田舎町でもそんなことがあるのかと思うと少し嘆きたくなった。
けれどもどこを歩いていても夜空を仰げる。
これからどんどん寒くなるけれどいつも夜空を仰いでいたいなと思った。
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