昨夜は突然の雷雨で驚いたけれど 今朝は雨もやんでいてひんやりとした風とちょっぴりの青空。
銀杏の葉はもうすっかり散ってしまって 黄金色のじゅうたんをあしもとに枝を空に伸ばすように立っている。 それがなんだか人の姿のように見えてしんみりとせつなくなってくる。 生きているのだけれどどう生きればいいのかわからないとつぶやけば ありのままでいいのだよって空が、朝の光を届けてくれているような。
あんず、昨夜はかすかに意識があって目をあけていたのだけれど 今夜は昏睡状態になりいくら声をかけても目をあけてくれなくなった。 犬小屋を離れたがらず無理やり家の中に入れてはみたのだけれど もう以前のように暴れる体力もなくなってしまってひたすら眠るばかり。 その寝顔があまりにも安らかなので、なんだか救われたような気持ちになる。
明日のことはわからないけれど、どうかどうか安らかなままでと祈り続けている。
夕方、お大師堂へお参りに行ってから川辺の道をしばらく歩いた。 川風は冷たいけれど心もからだもほこほこと温もってくる。
この「ぬくもり」こそが「いのち」なんだなって思った。
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