雪柳の花が咲き始めた。ちいさな白い花がまるで雪のように降り積もる。 それがとてもあたたかい。やわらかな陽射しをあびてきらきらと輝いている。
「ゆき」と名付けれたひとが佇んでいるようなささやかな春の風景だった。
孫の綾菜、また真夜中に高熱が出てしまって今日は保育園をお休みする。 今朝は熱が下がっていたけれど用心をしてもう一日様子を見ることにした。 娘がどうしても仕事を休めなくて朝からずっとお守りをしていた。
ひとりで川仕事に向かった夫を作業場で待つ。 ひだまりのなかで遊ぶ綾菜を見ていると息子や娘の幼い頃を思い出した。 幼心に忙しいのだなというのがわかるのだ。綾菜もまったく同じだった。
作業をしているあいだもひとりでおりこうさんで遊んでくれる。 「これはね、青さだよ」っておしえると「あおた?あおた」と応えてくれる。
作業が終わると作業場の掃き掃除を手伝ってくれた。 ちいさな手にほうきと塵取りを持ってなかなかの手つきである。 「すごいね〜上手だね」とほめると悦に入ってどんどん手伝ってくれるのだ。
お疲れさま、ありがとうね。やっとお昼ご飯の時間になる。 綾菜はコンビニのナポリタン。すごい勢いでちゅるちゅるとよく食べる。 デザートに大好物のミカンの缶詰、それも一缶ぺろりと平らげてしまった。
けれどもその後、咳き込んでしまって食べたものを殆ど吐いてしまった。 食欲はあったのにどうしたことか、やはり風邪のせいだろうかと一気に心配になる。
ただの食べ過ぎだろうと夫が言うので、私もそう思うことにした。 あまり気にしないことにして茶の間でアンパンマンを一緒に見ながら過ごす。
そうして眠った。じいちゃんに抱っこされてそれは気持ちよさそうに眠ってくれる。 なんと三時間もお昼寝、昨夜の寝不足もあったのだろうと思う。
寝起きに熱を測った時は平熱だったのだけれど、夕方にはまた熱が出てしまった。 夕食もそこそこに迎えに来た娘と早々と帰って行った。
どうかどうか今夜は熱が高くなりませんように。そればかり祈っている。
今日はねいっぱいお手伝いをしてくれてありがとうね。
じいちゃんもばあちゃんも綾菜のおかげでにっこりにっこりでいられたよ。
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