朝から強い風と雨。まさに春の嵐のようだった。 さすがに川仕事を諦めてしまって急きょ山里の職場に向かう。
仕事のことでずっと気になっていたこともあって 今日はやっとそれを片づけることが出来てとてもほっとしている。
責任感と言えば聞こえが良いが、そんなだいそれたことではなくて 几帳面でもないくせにそれが荷になって仕方がなかったのだった。
まあなんとかなるさ。それが苦手な性分は幾つになっても変わらない。 そんなふうに気楽になれたらもっともっと人生が楽しいのだろうけれど。
出来ることを出来る日に。きっとそれがいちばんなのだろうと思う。 順調であろうがなかろうが、それが自分に与えられている一日だった。
「ありがとうね」母の声に見送られて家路を急ぐ。
感謝するのは私の方なのにいつも母に先を越されてしまうのも微笑ましいこと。
まるで台風一過のような青空。心にも身体にも光の天使が舞い降りてくる。
夕方、娘に電話をすると心配していた綾菜はなんとか保育園に行っていたとのこと。 今のところ熱も出ていなくて元気に遊んでいる様子でほっと胸を撫で下ろす。 今夜熱が出なければもう大丈夫だろう。どうか、どうかと祈る気持ち。
けれども今度は娘の体調が少し悪いようで、またまた心配になってくる。 どうやら綾菜の風邪が移ってしまったようで微熱があるとのこと。 悪阻と風邪、家事と育児と、どんなにか辛い事だろうと思う。
「今から行ってあげようか」と言うと「だいじょうぶ」と応える。
それがなんだかとても健気に思えてならない。
おなかの赤ちゃんも頑張っているのかな。それが娘の励みになっているのかも。
母は強しね。きっとどんなことだって乗り越えていけそうな気がする。
|