寒の戻りも峠を超えたのか、明日から一気に暖かくなるとのこと。 桜もそろそろ咲き始めることだろう。待ちわびていた春がやっとやって来る。
例のごとく早朝から川仕事、午前七時にはもう川の中にいた。 うぐいすの鳴き声に耳を傾けながら夫とふたり精を出す。 昨日の地震で津波がなかったのはほんとうに幸いだったと思う。 わずか50センチの津波でも海苔は全滅してしまうのだった。
川から戻ると海苔を洗って天日干しにする作業が待っている。 おひさまのありがたさをつくづく感じる作業だった。
午後からは干しあがった海苔を箱詰にする作業。 これがけっこう手間がかかり猫の手も借りたいほどだった。 夫は腰が痛いと言う。私は肩と背中がぱんぱんに張っていた。
そんな作業を4時間、もう陽が傾き始めて干していた海苔を取り入れる。 海苔は一日では干しあがらず、最低でも三日は干さなくてはいけない。 おひさまの恵みをいっぱいに受けて今日も良く干せて嬉しかった。
「お疲れさま」どんなにハードな一日でも労わりあう気持ちを大切にしたい。 疲れを分かち合うと言うか、ささやかな一言で疲れも癒されるものだった。
「お父さん、今日はお炊事が出来そうにないよ」
「おう、コンビニの弁当でもいいぞ!」そう言ってくれるありがたさ。
やっほう!の気持ちでいっぱいになって近くのコンビニに走る奥さまであった。
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