ぽつりぽつりと雨が降る。静かで優しい雨。
還暦が近くなったせいかまた同窓会の報せが届く。
青春時代を過ごした県東部の海辺の町だった。
「絶対に来てね」と当時の親友が言うのだけれど
「行けない」と言ったらどんなにか残念がるだろうか。
聞けばつい最近亡くなった同級生もいるということ
会える時に会っておかなければいつ最後になるやら。
すごくすごく複雑な気分になってしまって考え込むばかり。
懐かしい友たちの顔が目に浮かぶ。
それは最後に会った日のそのままの姿であった。
歳月は流れてしまったけれど、あの時のままで
それでよいのではないかとふと思ったりしている。
私は「行かない」行けないのではなくて「行かない」
薄情なのかもしれないけれど、いや私はきっと儚いひとなのだ。
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