最高気温が28℃、とても10月とは思えない陽気だった。
そろそろ散り始めた金木犀がほのかに匂う朝。
「おばあちゃん、なんかいいにおいがするよ」と綾菜。
「きんもくせいよ」と教えたけれどその木が見つからない。
遍路道、今日は4人のお遍路さんでぐんと少なかった。
朝の国道を歩くのは38番の金剛福寺へ向かうお遍路さん。
山里(三原村)の県道を歩くのは39番の延光寺へ向かうお遍路さんだ。
最後に見つけたお遍路さんは少し高齢に見える女性だった。
しっかりとした足取り、すごいなあとひたすら感心する。
自分もいつかきっとと思う。私にとってはとても大きな夢だけれど。
仕事は今日も大忙しで嬉しい悲鳴をあげていた。
母から電話があってやっと熱が下がったとのこと。
ちょうど来客中でゆっくり話せなかったけれどまずはひと安心だった。
ほぼ一週間近く続いた熱の原因はいまだわかっていないのだけれど。
帰宅してすぐにお大師堂へ。母の事をいちばんに報告する。
きっときっと見守ってくれているのだろうと信じてやまない。
信仰心などまるでないじいちゃんには笑い飛ばされてしまったのだけれど
原因不明の熱が下がったのはお大師さんのおかげだと思うのだった。
夕暮れて今日もわいわいとにぎやかな我が家。
何かが足らないなどと思うことなど決してなかった。
すごくすごく満たされている。なんてありがたいことだろうか。
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