曇り日。気温はさほど高くなかったが蒸し暑い一日だった。
ぐっすりと眠ったつもりだったがやはり朝方の眠気が酷い。
最低限の家事を済ませてから一時間ほどうたた寝をしていた。
寝室に夫婦のベッドがふたつ。隣の日本間にけい君のベッド。
襖を開け広げていてもけい君が寂しがるので
真ん中の私のベッドにけい君が寝ることにしている。
昨夜も夜遅くまでゲームをしていたがいつの間にか眠っていたようだ。
8時過ぎにはあやちゃんも起きてけい君と遊んでくれる。
まるで姉と弟のようで微笑ましいが「金魚のふん」のようでもある。
さすがにトイレまでは付いて行かないがあやちゃんも内心は鬱陶しそう。
一歳違いとは言え女の子と男の子では遊びにも限度があるのだろう。
それでも優しく接してくれるあやちゃんにはとても感謝している。
午後には父親が恋しくなったのか帰りを待ち兼ねるようになった。
息子に電話してみたらまだ徳島に居るとのこと。
早くても4時間は掛かるそうで帰り着くのは夕方になりそうだった。
そわそわと落ち着かない様子のけい君を宥めながらひたすら待つ。
母親の話は一切しないのだ。それが返って不憫に思えてならなかった。
あやちゃんが「金魚のふんってどんなが?」と訊くのも愉快。
「お尻にくっ付いてなかなか離れんがよ」と応えると
それがけい君の様子と重なりくすくすと声を上げて笑っていた。
たとえ金魚のふんだとしても無理やり切り離さないことだ。
11歳になったあやちゃんにはそれが解っているのだと思う。
5時前、息子がやっと帰って来た。
玄関に飛び出したけい君が「お父さん、徳島ラーメン」と言って
皆で笑いながら送り出したことだった。
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