晴れのち雨のち晴れ。雨の予報だったが朝のうちは晴れていたので
また天気予報が外れたなと思っていたら急に雨が降り始めた。
2時間ほど降っただろうかその後また青空が見え始める。
彼岸花が咲くにはまだ少し早いと思っていたのだけれど
郵便局へ行っていたら白い彼岸花がもう咲いていたのだった。
紅よりも白の方が先に咲くのだろうか紅はまだ見かけない。
私は白い彼岸花が好きなので思わず歓声をあげてしまった。
紅い彼岸花は不吉なイメージが強く子供の頃から苦手だった。
毒があるから触ってはいけないと教えてくれたのは祖母である。
お墓の傍などに咲いていると死んだ人の血を吸ったように思えて
恐る恐る眺めたものだった。ようく見れば美しい花なのだけれど
子供の頃から抱いていたイメージはけっこう根強いものだ。

今日はあやちゃんの好きな物をいっぱい作ろうと思った。
塩鮭、餃子、ジャーマンポテト。
娘と一緒に支度をしていたら珍しくあやちゃんが二階から下りて来た。
会話をするのは何日ぶりだろう。「あやちゃんの好きなもんばっかよ」と
言ったら小さな声で「やったあ」と喜んでくれたのだった。
私もじっくりと考えたのだ。どんな些細なことでも良いから
「取っ掛かり」のようなものが必要ではないだろうかと。
話し掛けてはいけないのだったらきっかけを見つけるべきなのだ。
何の警戒心もなく自然に応えられるように仕向けていかなくては。
決して過干渉になってはいけないことなのであくまでも慎重にである。
そうして必要以上に神経質にならないことも肝心だろう。
口には出さなくても「あら、そう」とさらりと受け流せるように。
あやちゃんにとってはごく自然なことなのだと思う。
祖母の存在などそんなに大したことではないのだ。
それを寂しいなどと云えば大きなエゴに他ならないと思う。
これを書きながらさきほど階下に下りて行ったら
めいちゃんとあやちゃんが仲良く夕食を食べていた。
すでに食べ終えている娘は聞き役のようで相槌を打っている。
笑顔でおしゃべりをしているあやちゃんを久しぶりに見た。
「書くよ、書いても良いよね」と心で呟きながらこれを記す。
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