曇り日。まるで春先のように暖かい。
庭の桜草が三輪咲いた。奇跡のような花だ。
元旦から辛いニュースばかりで昨日は飛行機事故。
被災地に救援物資を運ぼうとしていたのだそうだ。
海保機に乗っていた6人のうち5人が亡くなる。
まだ若い隊員ばかりで家族や恋人もいたことだろう。
なんとも痛ましく残念でならない。
今日は今日で朝から訃報が舞い込む。
先月入院したばかりの従兄弟が亡くなった知らせだった。
大晦日には一時帰宅が許され私も会うことが出来た。
顔色も良く冗談交じりの会話も出来ていて
まさかこんなに早く逝ってしまうとは思ってもいなかった。
「また会おうね」と言うと「おう、また会おうな」と言ってくれたのだ。
元旦にはもう病院へ戻らなくてはいけなかったそうだが
大晦日の夜には家族皆揃い賑やかに過ごせたらしい。
それが最後になるとは誰も思ってはいなかっただろう。
昨夜容態が急変し今朝8時前にあっけなく息を引き取ったらしい。
幸いと言って良いのか自分が癌であることは知らないままだった。
だからきっと治ると信じていたのだろう。
嘆き悲しむこともなく本当に安らかな最期だったと思う。
「ちーちゃんが死んだ」めいちゃんはショックを受けている。
でも元旦に会うことが出来て車から手を振ってくれたのだそうだ。
ずっと心配していただけにどんなにか嬉しかったことだろう。
明日がお通夜。明後日の告別式にはめいちゃんも一緒に行く。
ちーちゃんもきっと喜んでくれるだろう。
「おう、来てくれたかや」と笑顔を見せてくれるに違いない。
私は今日も涙ひとつ流さなかった。
薄情なのか冷酷なのか自分のことがよく分からない。
もしかしたらもう一生泣かない人間になったのかもしれない。
「また会おうな」と言ってくれたのだ。
いつかきっとまた会える日が来るのに違いない。
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