陽射しはたっぷりとあったが北西の風が強く寒い一日だった。
それもそのはず関東は雪で都心でも積雪があったようだ。
「なごり雪」ではあるが春を押しやるような冷たさだったことだろう。
四万十も数年前の3月に大雪が降ったことがあった。
まだまだ油断は出来ないがささやかな春を楽しんでいる日々である。
今朝は出勤前に山里のお客さんから電話があって
昨年塩漬けにしていた「イタドリ」を取りにおいでと言ってくれる。
塩抜きをしてくれていてすぐに食べられるのだそうだ。
私は山菜が好きで特にイタドリは大好物である。
全国的にはあまり食べる習慣がないと耳にしたことがあるが
高知県人は好んでよく食べる。炒め物にすると最高に美味しい。
お客さんの家は朝の通り道で峠を越えた地区にある。
それが思いがけないことに道路まで出て来て待っていてくれた。
大きな袋を提げておりほうれん草と春キャベツまで入っている。
なんと有難いことだろう。笑顔で礼を言い職場に向かった。
今日は幸先が良いなと思う。朝からこんなに嬉しいのだもの。

金曜日の仕事は怒涛の忙しさであった。
まるで独楽ねずみのようになり後から後からする仕事がある。
お弁当を掻き込むのが精一杯でお昼休みもなく働く。
義父は昼食を食べる暇もなく手を休めることもなかった。
あまりの忙しさに同僚はパニック状態である。
事務所の机の前に母の写真を貼ってあるのだが
いつ見ても笑っている。いったい何処から見守っているのだろう。
3時過ぎにやっと一段落したがふらふらっと眩暈がし始めた。
これはいけないとリポビタンを飲んでもうひと踏ん張りである。
最後に郵便局へ行って車検済みの書類を速達で郵送した。
帰り道には取引先に寄らねばならずいつもの高速道路は走れない。
国道沿いを走っていると「ちきん館」が近づいて来て
そうだと思いつき「まるっぽ鶏」を買って帰ることにした。
今日は娘も帰宅が遅くなるとのこと。とても炊事どころではない。
ちきん館にはお刺身も売っており助かる。鯛のお刺身を3パック買う。
それで千円なのだからサニーマートよりずっと安かった。
無性に甘い物が食べたくなり一切れサイズのバウムクーヘンも買う。
外の自販機で冷たい缶コーヒーを買って食べながら帰った。
ラジオからはミスチルが流れる。今日は桜井さんの誕生日である。
帰宅したら洗濯物の山が待っていたがとにかく少し休みたい。
ほんの10分程だったが炬燵に潜り込んだだけで疲れが癒えた。
4時45分。今日は諦めようと思っていた短歌を書く。
詠むのではなく書く。一首5分の早業であった。
どうせろくなものが書けないだろうと思っていたが
まあまあの出来だったので私は天才かもしれないと思う。
それはもちろん冗談だが書けたのがとても嬉しかった。
くたくたの独楽ねずみであったが最後の力を出し切った気がする。
週末はもう頑張らなくていい。ひたすら寝ていてもいい。
今度はトドになるのだ。もう何も思い悩むこともないだろう。
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