よく晴れて陽射しはたっぷりとあったが北風の冷たい日。
お隣の宿毛市ではいち早く桜が開花したようだ。
高知城下の見本木が咲かないと開花宣言は出来ないようで
宿毛市が独自に宣言したそうだ。それも良いのではと微笑ましく思った。
やがてあちらこちらで桜が咲き始めるだろう。
そうして春爛漫となるのが楽しみでならない。
仕事を少し早めに切り上げて咽喉科のあるK病院へ向かう。
昨年禁煙外来でお世話になっておりなんだか感慨深い。
やはり紹介状を持参して良かった。受付はスムーズに済む。
しかしその後の待ち時間の長いこと。2時間近く待たねばならなかった。
医師は優しそうな女医さん。看護師さんは顔なじみのKさんで嬉しい。
禁煙に臨んでいる時にどれほど親身になって励ましてくれたことか。
会えたら良いなと思っていたので随分と緊張が緩んだ。
鼻に麻酔薬を注入しファイバースコープで喉を撮影する。
声帯が赤くなっており炎症が見られるが癌のようなものは見られず
「大丈夫ですよ」と言ってもらって大いに安心した。
原因は激しく咳き込んだ際に声帯を傷つけてしまったらしい。
風邪は引いていなかったのでおそらく煙草の吸い過ぎだろう。
まさに自業自得としか言いようがなかった。
炎症とは別に痰がたくさん見られまるで蟹が泡を吹いているようだった。
自分の喉の写真を見たのはもちろん初めてのことだったが
その痰には私も驚いてしまう。なんだかとてもおぞましい。
とりあえず痰をきれいに切ってしまう薬を処方してもらった。
炎症は自然に治るらしくしばらく様子を見ることになる。
煙草は即刻止めるように。それから無理にしゃべらないように。
覚悟はしていたがどちらもかなり厳しい。
それが今後の大きなストレスになりそうだった。
看護師のKさんも「また禁煙頑張ってみようよ」と言ってくれたが
この場に及んでも私はあがこうとしている。とても狡い考えなのだ。
病院がすっかり遅くなり「ほか弁」でおかずだけ買って帰る。
贅沢のようにも思うが6人分で3千円程。普段の食費と変わらない。
娘は休みで家に居たが「今夜は楽ちんやね」と喜んでいた。
たまにはこんな日もなくてはならない。
今夜はどうしたわけかめいちゃんが大暴れしている。
大声で泣き喚いているので理由を訊けばよけいに泣きだしてしまった。
仕方なく娘に任せてそっと様子を見ているが気になってしょうがない。
宿題が多過ぎる日がずっと続いており可哀想に思う。
学校から帰ったらおもいっきり遊ばせてあげたいものだ。
子供にだってストレスはある。発散させる機会をもっと与えてあげたい。
こんな時のあやちゃんは部屋から一歩も出ない。
以前に私がお手上げのポーズをして見せた時には
「お母さんはめいを甘やかし過ぎるけんよ」と言っていた。
もうすぐ12歳になるがなかなかするどいことを言うものだ。
もしかしたらお母さんに甘えたいのはあやちゃん自身なのかもしれない。
ずっとずっと我慢して来たのならそれも可哀想でならなかった。
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