ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2024年04月29日(月) 心の拠り所

ぽつぽつと雨の一日。今もまだ降り続いている。

東日本ではすっかり夏の陽気だったそうだ。

日本は狭いようで広いものである。



8時半にお大師堂へ集合。当番5人で準備に取り掛かる。

驚いたのは掃除の必要もないほど綺麗に保たれていたこと。

日捲りの暦も今日になっておりSさんとしか思えなかった。

私と従兄弟が遠ざかってからもずっと一人で守ってくれていたのだろう。

ただただ感謝に尽きる。一番喜んでいるのはお大師さんに違いない。


花枝を取り換え小菊を活ける。果物、野菜、お米、お酒等を供えた。

10時前には和尚さんが来てくれて少し早めに仏事を始める。

般若心経の後は観音経で厳かな読経がお堂に響く。

地区長さん、副区長さん、寺総代さんの順にお焼香をした。


後から知ったことだが今日は旧暦の3月21日であった。

弘法大師が高野山奥之院に入定された日とされている。

今年は今日に当たり「御正当日」で「御身拭い」が行われるのだそうだ。

自分がいつも身に着けている物を持参すれば良かったのだが

後の祭りで全く考えてもいなかった。強いて云えば杖だろうか。

杖を付かずに歩けるようになればどんなに助かることか。


10時半には仏事が終り各自寿司折を貰って解散となった。

以前は酒宴をしていたのだがコロナ禍で自粛が続いている。

寿司折はとても豪華でお昼に美味しくご馳走になった。


帰宅してからずっと考えていたことだが

これを最後にしてはいけないと云うことである。

Sさんばかりに何もかも押し付けていることも心苦しかった。

以前のようには出来ないかもしれないが少しでも役に立ちたい。

亡くなった従兄弟のちーちゃんもきっとそう願っているような気がした。

毎日はとても無理だがせめて月に一度はと思う。

今日歩いてみて分かったのだが杖さえあればなんとかなりそうだった。

遠ざかることを足のせいにしていた自分が恥ずかしくも思う。


さらさらと流れる大河。四万十川は大らかに受け止めてくれる。

ひっそりと佇むお大師堂はきっと心の拠り所となることだろう。


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