明け方まで雨が降っていたが夜明けと共に青空になる。
まずまずの雨量だったので恵みの雨となったことだろう。
山里では明日からの連休中に殆どの田植えが終わりそうである。
義父の田んぼはまだ半分以上残っておりどうなることやらと心配であった。
早朝にやっと義父から連絡がありやはり入院になったとのこと。
余程容態が悪かったのか昨夜は集中治療室で夜を明かしたらしい。
どんなにか心細く不安だったことだろう。
まるでまな板の上の鯉のような状態である。
幸い下血は止まっているがまだ精密検査が必要とのこと。
連休明けまで退院は無理だろうとひたすら嘆いていた。
もし早めに退院出来ても直ぐに無理をするに決まっている。
頭の中は田んぼのことでいっぱいになっているようだ。
前回の入院の時も帰るなりの農作業であった。
その後もずっと死に物狂いに働いで来たのである。
いくら気が張っていても老体には厳しかったのに違いない。
絶対安静とのこと。今回は何としてもそれを守って欲しいと願う。
同僚の協力があり工場の仕事は一段落着いた。
義父からは7回も着信がありあれこれと気掛かりだったのだろう。
飼い猫の心配もしておりそれは義父の友人が引き受けてくれた。
とにかく何も心配はいらないと伝えるのが精一杯であった。
明日から4日間の連休である。私も仕事のことを忘れてしまいたい。
山あり谷ありならば谷川のせせらぎに耳を澄ませていよう。
そうしてまた山を越えて行く。決して挫けてはならない。
四万十川の土手には白いチガヤの穂が見え始めた。
野薊も咲き始めすっかり初夏の装いである。
季節はそうして移り変わって行くのだった。
※以下今朝の詩
おむつ
さてどうしましょう おつむがおむつになった
おしっことうんちで おつむはよごれている
清々しい五月が始まり 新しい息が生まれたが 吹き抜ける風に訊けば 見つからない事ばかり
希望は夢にひとしい 叶えるための努力を 惜しんではならない
ひとつきりのおつむ いちまいきりのおむつ
どうして捨てられようか どれほど汚れてしまっても 嘆いてはならないのだ
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