ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年05月06日(火) 厄介な老婆心

雨のち曇り。昨夜からの雨は恵みの雨になったのだろうか。

義父の田んぼが気になってならない。

毎日の見回りを欠かさなかっただけに余計にそう思う。


今朝は農家仲間の人から電話があり水の心配をしてくれたが

私に何が出来ようか。仕方なく義父の入院を伝えた。

義父に話せば焦りが募るばかりだろう。

けれども報せなければ何も知らなかったと気を悪くするに違いない。

迷った末に報せたが「もういい」と投げ遣りな返事だった。


明日こそは退院と決めつけているのだが

今日は主治医が休みで相談も出来なかったとのこと。

苛立ちは募る一方で不機嫌な声音だった。

精神力は人一倍強い義父であったがさすがに参っている様子である。

とにかく辛抱をと伝えることしか出来ず無力感しかなかった。




連休もやっと最終日。もうこりごりに思う。

仕事の事など忘れてのんびりと過ごしていたつもりだが

武者震いをするように気が急いてならなかった。

今日は休業にも関わらず車検の予約が入って来る。

耳の不自由なお客さんでショートメールからであった。

まずは日にちを決めなければならず明日連絡をすることになる。


午前中は起きていたが午後はまた寝てばかりだった。

この連休中の昼寝時間を計算すると丸二日寝ていたことになる。

異常としか云いようがないが眠気には勝てなかった。

寝る子は育つと云うが私の場合はひたすら太っているようだ。


夕食時、珍しく夫と娘婿が一緒に晩酌を始めた。

夫の何と嬉しそうな顔。会話も弾み賑やかな夕食となる。

一緒に暮らし始めた頃は毎晩の事だったので懐かしくもあった。

もう11年目なのか、歳月の流れはとてつもなく早い。


娘からお小言ではないが昨夜の事で少し苦言を受けた。

あやちゃんが「おばあちゃんはうるさい」と怒っていたのだそうだ。

独りぼっちで居てもそっとしておくべきだったのだろう。

老婆心とは何と厄介なものだろうと改めて思った。

あやちゃんにとっては大きなお世話に他ならないのだ。


見守る事と放任する事とは違うのだと思う。

私から見ると娘は放任主義にも見えるのだが

あやちゃんの繊細な心を必死で守ろうとしているのだろう。

私はその繊細な心のドアを叩いてしまったのだと思う。

心配でならないのは信じていないことに等しい。

きっと乗り越えられると信じることが一番大切なことなのだ。


あやちゃんの笑い声が聞こえる穏やかな夜のこと。


※以下今朝の詩

   
          早苗

       ぽったんぽぽたん
       雨が歌っているようだ

       早苗は水を求めている
       声は嗄れてもう歌えない
       そよ吹く風に揺れながら
       好きだった歌を思い出す

       鳥にはなれやしないのだ
       まして雨になどなれない
       夢のように願うことで
       救われる時もあるだろう

       ぽったんぽぽたん
       軽やかな歌声を聴きながら
       夢の続きを追い求めていた

       遥かな空の彼方には
       きっと辿り着く場所がある

       早苗の声に耳を澄ます時が来た



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