ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年06月22日(日) 種を蒔く日々

梅雨らしい曇り日。風はあったがとても蒸し暑い一日だった。

汗は異常な程で俯くと床にぽたぽたと落ちる。

家事をするにもねじり鉢巻きが必要であった。

夫が茶の間のエアコンを早目に入れてくれており助かる。

8時にはもう横になりうたた寝をしていた。


娘が庭先に種を蒔いていた秋桜が黄色に続き今度は桃色が咲く。

季節外れではあるが初夏に咲く秋桜も好いものである。

訊けばダイソーで買った50円の種なのだそうだ。

まさか咲くとは思ってもいなかったと娘も喜んでいる。

半信半疑であっても「種を蒔く」行為は尊いことであった。

ささやかなことでも花になりまた種を残す。

人の行為もそうでなくてはならない。

私も日々の種蒔きを疎かにしてはならないのだと思う。




お昼には「冷やし中華」と「バッテラ寿司」を食べる。

サニーマートで買ったのだがどちらも高知市の総菜工場で作ってあった。

9時の開店にはもう店頭に並べてあるのでおどろく。

前日から作っているとは思えずおそらく真夜中の作業なのだろう。

早朝5時には出来ていなければ配送が間に合わない。

従業員の人達や配送の業者の苦労の賜物であった。

だからこそ有難く頂く。その美味しさを忘れてはならない。


午後はまた茶の間で2時間程お昼寝をする。

夢も見ずにぐっすりと眠っていた。

明日からはまた仕事である。「寝溜め」も必要であろう。

食べて寝ることが私の健康法かもしれなかった。

だから我慢はしない。とことん食べて寝るのが一番である。


夕飯は「野菜炒め」「鰹のタタキ」「枝豆ペペロンチーノ」

日曜日にしては質素なメニューだったがクレームはなかった。

どの料理にもニンニクは必須で如何にも夏らしい風味である。



午後7時40分、蒸し暑さに耐えられなくなりエアコンを効かす。

これで我が家は全部で5部屋のエアコンが稼働している。

もう節電どころではなくどうにでもなれと思う。

いくら家計が苦しくても暑さには勝てるはずがない。



話が前後するが今朝は高知新聞に俳句が入選していた。

短歌は今週もボツだったので余計に嬉しくてならない。

これでもかこれでもかと種を蒔き続けている日々である。

花が咲かなくても良いのだ。

小さな芽こそが私の「いのち」なのに違いない。



※以下今朝の詩


      河童

  深くなったり浅くなったり
  冷たくなったり温かくなったり

  川底から足を引っ張る
  河童のような男の子だった
  そこには笑い声ばかり
  誰も止めようとしない

  泳ぎが苦手な私は泣いて
  必死にもがいていた
  このまま死ぬのかと思った

  河童のような男の子は
  謝ることもしない
  まるで悪戯を自慢するように
  胸を張っているのだった

  けれども憎めない
  好きではなかったが
  嫌いにもなれなかった

  痩せっぽっちの男の子は
  皆から「ガイコツ」と呼ばれていた
  そう呼ばれることも自慢だったようだ

  半世紀以上の歳月が流れ
  男の子は浴槽で溺れて死んだ
  脳の血管が切れたのだそうだ

  深くなったり浅くなったり

  夏になると必ず思い出す
  河童のような男の子のこと


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