梅雨らしい曇り日。風はあったがとても蒸し暑い一日だった。
汗は異常な程で俯くと床にぽたぽたと落ちる。
家事をするにもねじり鉢巻きが必要であった。
夫が茶の間のエアコンを早目に入れてくれており助かる。
8時にはもう横になりうたた寝をしていた。
娘が庭先に種を蒔いていた秋桜が黄色に続き今度は桃色が咲く。
季節外れではあるが初夏に咲く秋桜も好いものである。
訊けばダイソーで買った50円の種なのだそうだ。
まさか咲くとは思ってもいなかったと娘も喜んでいる。
半信半疑であっても「種を蒔く」行為は尊いことであった。
ささやかなことでも花になりまた種を残す。
人の行為もそうでなくてはならない。
私も日々の種蒔きを疎かにしてはならないのだと思う。

お昼には「冷やし中華」と「バッテラ寿司」を食べる。
サニーマートで買ったのだがどちらも高知市の総菜工場で作ってあった。
9時の開店にはもう店頭に並べてあるのでおどろく。
前日から作っているとは思えずおそらく真夜中の作業なのだろう。
早朝5時には出来ていなければ配送が間に合わない。
従業員の人達や配送の業者の苦労の賜物であった。
だからこそ有難く頂く。その美味しさを忘れてはならない。
午後はまた茶の間で2時間程お昼寝をする。
夢も見ずにぐっすりと眠っていた。
明日からはまた仕事である。「寝溜め」も必要であろう。
食べて寝ることが私の健康法かもしれなかった。
だから我慢はしない。とことん食べて寝るのが一番である。
夕飯は「野菜炒め」「鰹のタタキ」「枝豆ペペロンチーノ」
日曜日にしては質素なメニューだったがクレームはなかった。
どの料理にもニンニクは必須で如何にも夏らしい風味である。
午後7時40分、蒸し暑さに耐えられなくなりエアコンを効かす。
これで我が家は全部で5部屋のエアコンが稼働している。
もう節電どころではなくどうにでもなれと思う。
いくら家計が苦しくても暑さには勝てるはずがない。
話が前後するが今朝は高知新聞に俳句が入選していた。
短歌は今週もボツだったので余計に嬉しくてならない。
これでもかこれでもかと種を蒔き続けている日々である。
花が咲かなくても良いのだ。
小さな芽こそが私の「いのち」なのに違いない。
※以下今朝の詩
河童
深くなったり浅くなったり 冷たくなったり温かくなったり
川底から足を引っ張る 河童のような男の子だった そこには笑い声ばかり 誰も止めようとしない
泳ぎが苦手な私は泣いて 必死にもがいていた このまま死ぬのかと思った
河童のような男の子は 謝ることもしない まるで悪戯を自慢するように 胸を張っているのだった
けれども憎めない 好きではなかったが 嫌いにもなれなかった
痩せっぽっちの男の子は 皆から「ガイコツ」と呼ばれていた そう呼ばれることも自慢だったようだ
半世紀以上の歳月が流れ 男の子は浴槽で溺れて死んだ 脳の血管が切れたのだそうだ
深くなったり浅くなったり
夏になると必ず思い出す 河童のような男の子のこと
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