2025年07月07日(月) |
明日はあしたの風が吹く |
二十四節気の「小暑」梅雨が明け本格的な夏になる頃であるが
今年は梅雨明けがあまりにも早く季節はすでに「大暑」のようである。
先日稲の穂が見え始めたと思っていたらもう実り始めていて
今年は稲刈りも早くなるのではないだろうか。
そうして秋風がそよ吹くようになれば良いが厳しい残暑が予想される。
秋が来ないまま一気に冬になる可能性もあるだろう。
ここしばらく見かけなかった夏遍路さんがふたり。
炎天下の歩道を暑そうに歩いているのを見た。
男性ふたりでたまたま道中で出会ったように見える。
先を行く人はしっかりとした足取りであったが
後を行く人は足を痛めているのかとても辛そうに歩いている。
山里の県道でのことで声も掛けられなかったのが悔やまれた。
次の札所の「延光寺」までは車だと15分程だが
歩けば2時間は掛かるのではないだろうか。
歩き遍路はどの季節も厳しいが夏は殊更厳しいのではと思う。
旅の無事を祈ることしか出来ず何の手助けも出来なかった。

月曜日の仕事は車検が一台のみ。後はエアコン修理が二台入庫していた。
義父は稲の消毒が一段落したらしくずっと工場に居てくれて助かる。
しかし何と口煩いことだろう。慣れてはいてもうんざりしてしまう。
相槌を打ち続けていると精も根も尽き果てたような気がした。
義父の友人が自家製のスイカを五個も持って来てくれる。
有難いことだが冷蔵庫には入りきらずどうしようもない。
義父は「全部食べるぞ」と息巻いていたが
半分は腐らしてしまうのではと思った。
直ぐ近くのデイサービスの施設へお裾分けしたかったが云い出せない。
丹精込めて作ったスイカだと思うと五個はあまりにも多過ぎた。
税理士さんから電話があり決算処理が終わったようだった。
消費税の額を聞いて目の前が真っ暗になる。
税務署に相談すれば分割払いも出来るようだがそれでも苦しかった。
義父には話せない。私が何とかしなければいけないだろう。
資金繰りは順調とはいかず未だ火の車であった。
山あり谷ありのはずだがまた目の前に大きな山が聳える。
帰宅して夫に話せば「お前の会社じゃないぞ」と云われる。
確かにその通りなのだが私がせずに誰がするのだろう。
逃げも隠れも出来ないのならとことん立ち向かうしかないのだと思う。
明日はあしたの風が吹く。いつもそう思って一日を終える。
七夕でもあったが願いごともしないまま夜が更けて行く。
夜空を見上げて手を合わすほどもう若くはなかった。
一年に一度きりの逢瀬なのだそうだ。そんなの関係ない。
星になったひとをいくら偲んでも逢えはしない夜であった。
※以下今朝の詩
星
星になった人たちを偲ぶ それは指を折っても足らず 溢れんばかりの星空であった
かの人は血を吐き苦しみ 最期の声さえ出せなかった お別れをせずにいたのは 悲しみよりも怖かったから 「一緒に星になろう」と 手を引っ張られるだろうと
わたしはこころを鬼にする どうして一緒に逝けようか
魂は永遠であるらしい そう信じることで救われる
あの星に違いない どの星よりも輝き 星の川を渡ろうとしている
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