2025年07月08日(火) |
山に登れば空が近くなる |
晴れのち曇り。相変わらずの蒸し暑さであったが
猛暑にはならずほんの少し暑さが和らいでいたようだ。
明後日からは「戻り梅雨」だそうで久々に雨が匂いそうである。
植物も田畑の作物もどんなにか雨を待ち侘びていることだろう。
県内の向日葵畑の様子が全国ニュースでも流れていた。
やはり猛暑の影響でかなり衰弱しているらしい。
夏を代表する花であっても過酷な暑さには耐えられなかったのだろう。
今度の雨で少しでも生気を取り戻して欲しいものである。
今朝は出勤途中の国道沿いにあるお客さんのお宅に寄っていた。
毎年夏野菜を頂いており今年も電話で知らせてくれたのだった。
朝獲れの新鮮なトマトとゴーヤを頂く。
また沢山獲れたら知らせてくれるとのこと有難いことである。
助手席に置いてミニトマトを食べながら職場に向かった。
私は冷蔵庫で冷やしたトマトより獲れたてのトマトが好きである。
いくらでも食べられて今朝も10個ほど平らげていた。

今日の工場は珍しく車検の入庫がなく同僚も楽そうである。
郵便局のバイクの点検とオイル交換が一台あっただけだった。
義父はエアコン修理を始めていたが思うように捗らない。
部品が揃わずこれ幸いとばかりに田んぼの草刈りに出掛けた。
一度出掛けてしまうとお昼になっても帰らないのが常である。
そのお昼に常連のお客さんが訪ねて来て新車を購入したいとのこと。
義父が居てくれたら話がとんとん拍子に進んだことだろう。
明日また出直してくれることになりカタログを提げて帰って行った。
「何としても売らなければいけない」私の営業魂が騒ぎ出す。
2時になっても義父は帰らず明日報告することにした。
事務仕事も一段落しており2時過ぎに退社する。
遅い日もあれば早い日もある。臨機応変が一番に思う。
3時過ぎにはもう帰宅しており「えらい早いな」と夫が驚いていた。
エアコンの効いた茶の間でごろごろと横になる。
確かに「銭形平次」を見ていたがいつの間にかまた寝入っていた。
何だか切り取られた「空間」のようである。
そこだけ大きな穴が開いておりすっぽりと潜り込んだような感覚なのだ。
意識はあるが記憶はない。夢や希望は少しはあるのだろうか。
平坦なようでいて大きな山を登り始めているが
とにかくくよくよと思い詰めないことだ。
何とかなるし成るようになると思って登り切らなければならない。
山に登れば空が近くなる。その空を独り占めにするのもまた良し。
※以下今朝の詩
自転車
絶対に手を放さんとってね おそるおそるペダルをこぐ 最初はゆっくりであったが 次第に辺りの景色が流れた
50メートル程進んだろうか 自転車から下りて振り向くと 遠い処で父がほほえんでいる
「やったなえらいぞ」 父にほめられると嬉しい まるでお姫様みたいな気分だ 弟が家来のように駆けてきた 「おねえたんすごいね」
山々の緑が濃く鮮やかに見える 季節はおそらく夏の始めだろう 爽やかな風が吹き抜けていた
その風を切ることをおぼえた もう何もこわいものはないのだ
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