ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年08月22日(金) 臨機応変

雨が降ったり止んだり。気温は30℃に届かず暑さは和らいでいた。

台風12号は午前中に熱低に変わり雨雲が北上していたが

幸い大雨にはならずに済み何よりだった。

けれども上陸した鹿児島県では河川の氾濫があり

家屋の浸水等、大きな被害があったようである。

その上に断水の地域もあるそうで気の毒でならなかった。

決して他人事ではなく明日は我が身である。


山里は運送会社の大型車が来てくれてお米の出荷だった。

若いドライバーさんだったが義父がフォークリフトで積み込む。

雨が降らないうちにと慌てていたのだろう。

フォークリフトからパレットが外れお米が地面に落ちてしまった。

雨は降っていなかったが地面が濡れており大変なことになる。

袋は丈夫に出来ており破れることはなかったが

すっかり汚れてしまってそのままでは出荷出来なくなった。

ドライバーさんにも手伝ってもらいお米の詰め替えをする。

全部で30袋と大変な作業である。

9時から積み込みを始めていたが全てのお米を積み終えるともうお昼だった。

炎天下でなかったのは幸いだったがどんなにか疲れたことだろう。


大型トラックは高知市へ向かう。義父は安堵の表情で見送っていた。

来週早々には代金が振り込まれるのだそうだ。

苦労をした甲斐がありこれで義父も報われるのである。


同僚はやっと出勤して来てくれたがあまりの忙しさに機嫌が悪い。

車検ばかりではなくオイル交換も2台あった。

気疲れもあったのだろう何だかのらりくらりである。

その上に明日は通院のため午前中は休みたいと云う。

内科ではなく整形外科のリハビリがあるのだそうだ。

臨機応変に出来ないものかと思い私は休みを許可しなかった。

お盆休みからの忌引きで工場はもう限界に等しい。

そんな状況が判断出来ない同僚に少し苛立ちを覚える。

もしかしたらまともにボーナスを支給しなかったせいだろうか。

経営難を理解してくれていないのならそれほど悲しいことはなかった。

車検が2台入庫しており明日中に納車しなければならない。

私もカーブスどころではなく出勤することにした。


「臨機応変」と簡単に云うが同僚のようにそれが苦手な人もいる。

あれもこれもと圧し掛かって来るとパニックになるのだろう。

最優先するべきことを一番に選べば良いのだがそれが出来ない。

休みを許可しなかった私は恨まれるかもしれないが

とにかく現状を突破することが一番だと思っている。

一人でも欠けては成り立たない会社であった。

今回の同僚の忌引きでそれを思い知らされたのだった。


角を立てずにまあるく収める。それも私の仕事なのだろう。

明日の風がどうか穏やかでありますように。


※以下今朝の詩


     葛藤

 偽りであってはならないが
 時々嘘をつきたくなるのだ

 優しい言葉には正直である
 それはふわりと舞い降りる
 天使の声なのかもしれない

 「元気そうやね」と言われると
 「元気なよ」と応えるのだった

 日々が葛藤であった
 何としてもと思いながら
 心細くてならないのだ

 誰にも言えないことが増えていく
 それはきっと試されているのだろう

 出来る出来ない出来ること
 呪文のように唱えながら過ごしている

 やまない雨などありはしない
 けれども黒い雲が怖いと思う

 雲間から一筋の光が射した時
 いのちの芯がほんの少しだけ
 真っ直ぐになるのだった


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