処暑を過ぎてもまだ爽やかとは行かず
今日も関東を中心に39℃越えの猛暑だったようだ。
四万十は猛暑日にはならず幸いであった。
入道雲がまるで千切れたかのように鰯雲に変わる。
風は海からの「沖の風」で辺りの熱を冷まそうとしていた。
長期予報では10月まで暑さが続くとのこと。
秋はつかの間で直ぐに寒い冬がやって来そうである。
目覚めから胃が重くしくしくと痛みがあった。
夏の疲れかもしれないが暴飲暴食が原因に思われる。
らっきょうの食べ過ぎも考えられその上に喫煙が重なる。
胃が痛くても鎖のように吸い続けてしまうのだった。
そうなれば自業自得であるが自分を制御できないのが情けない。
昼食後は胃薬を飲み4時間程ぐっすりと眠る。
それが良かったのか夕方には痛みが消えていた。
夕飯も美味しく食べられらっきょうは3粒に留める。
そうして入浴後の今はちびりちびりと寝酒を呑み始めたところだった。
「いつも通り」が一番に思う。
少しでもいつもと違うことがあると心が悲鳴を上げるのである。
そわそわと落ち着かなくなり心ここに在らずとなるのであった。
幸い平和な日常が続いており何と恵まれていることだろうか。
日々努力をしているつもりだが報われることはないようだ。
そもそも「足るを知る」ことに疎いのも原因だろうと思う。
少々のことでは満たされない欲深い人間である。
たとえば「賞」を貰うように上を上をと望む性分であった。
それこそが「身の程知らず」だともっと思い知るべきである。
ちっぽけな人間である。どれほどもがいても偉大にはなれない。
それが分かっているのにもがき続いている私であった。
老いれば老いるほど焦る。このまま死ぬのかと思う。
この世に何ひとつ残せないまま骨になることだろう。
けれどもいつだって「いま」がある。それが唯一の救いに思う。
今日に栞を挟めばまた明日開くことが出来る「いのち」があるではないか。
※以下今朝の詩
実
熟せば落ちる いつまでも樹に しがみついてはいられない
その実は香る 甘い匂いに誘われ 鳥達が啄みにくる
痛くはなかった むしろ心地よい 誰かのためにと 誇りにさえ思う
落ちてしまえば 腐るしかあるまい 地面に転がれば 今度は蟻がやって来る
食い尽くされる もう実は姿を失い 種だけが残った
土に還る時が来たのだ
だいじょうぶ まだ生きている
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