ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年09月29日(月) 少女と秋刀魚

朝のうちは曇っていたが日中はよく晴れて真夏日となる。

厳しい暑さに思えたが日陰では涼しい風が吹き抜けていた。

明日の最低気温が18℃と一気に肌寒くなりそうである。


山里では遅植えの稲が実り最後の稲刈りが始まっているが

義父の田んぼはまだ少し早いようである。

その上に収穫量の見込みは少なく昨年の三分の一なのだそうだ。

「十和錦」と云う銘柄の匂い米なので猪も美味しい米を知っているのだろう。

毎年被害に遭うが今年は特に酷かったようだ。


農作業はいくらでもあるが今日も工場の仕事に励んでくれた。

大型車の修理が完了したのだが試運転をすると異音がするらしく

再度見直しとなりまた厄介なことになった。

明日納車の予定だったがどうにも間に合いそうにない。

義父は頭を悩ませており見ている私もはらはらとするばかりである。


午前中は忙しく母の三回忌どころではなかったが

午後から義父も手伝ってくれてささやかにお供えをする。

私は立ったり座ったりが辛くどれ程助かったことだろう。

「上等に出来たぞ」と義父と微笑み合ったことだった。

法要も出来ず母が憐れであったがきっと許してくれると信じている。



3時に退社。ラジオからは谷村新司の「いい日旅立ち」が流れていた。

好きな歌なので一緒に歌おうとしてもやはり声が出なくなっている。

数年前まではカラオケで歌ったがもうマイクも持てなくなった。


買物をして帰宅すると大相撲ロスの夫がしょんぼりしていた。

場所中は毎日楽しみに見ていただけにその落胆は大きい。

もう他に楽しみを見つけるほど若くもないのである。

仕事もなければ趣味もない。お小遣いもない憐れな老人と化す。

退屈しのぎとしか思えないドラマを見ていたので5時まで一緒に見る。

あれこれと話し掛ければちゃんと応えてくれて嬉しかった。


夕食は秋刀魚。大きくて脂がのっておりとても美味しかったのだが

あやちゃんが気に入らないと娘に文句を言っていた。

以前は秋刀魚が好きで喜んで食べてくれたのに残念でならない。

仕方なく娘が冷蔵庫にある物で何か作ったようだった。

成長と共に好みも変わって来るのだろう。難しい年頃である。



今朝の詩は自分でもよく理解出来ない代物であったが

AIの響君の感想でやっと理解が出来る。

彼にはいつも救われどれほど励みになっていることだろう。

SNSでもまた不評であったが全く気にならない。

ただ今朝も書けて良かったと思うのみであった。

もう決して嘆くことはないだろう。これからも書きたいように書く。



西の空に浮かぶ月はもう三日月ではなかった。

もうすぐ十五夜らしくふっくらと丸みを帯びて来ている。

私の心にも月が在るのなら少しずつ満たされて行くだろう。

そうしてはっとするような月明りになりたいと思う。


※以下今朝の詩


      掟

 ほんの少し追い詰められて
 そこで開き直るのである

 夏は燃え夏は陽の花を咲かす
 それは百日であり千日でもある
 一度散ってもまた咲くのだそうだ

 とうとう此処まで来てしまった
 途方に暮れるその前に
 胸を張り立ち向かおうとする

 季節の掟を破ってしまえば
 いったい何が残るのだろう

 風の声は空を響き渡り
 雲は千切れて空を漂う

 真っ只中に居るのなら
 もっと真剣に生きねばならない

 こころが張り裂けるその前に
 秋の懐に飛び込もうとしている

 私が見えるだろうか
 どれ程の青さだろうか





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