ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年10月10日(金) 初めてのおつかい

爽やかな晴天。気温は30℃に届かず過ごし易い一日だった。

すっかり枯れ始めた彼岸花の何と憐れなことだろう。

白い彼岸花は特に幽霊のように見える。

紫陽花と同じで潔く散れない定めであり受け止めるしかない。

そうして深まって行く秋であるが夏の名残がまだ漂っている。

八日目の蝉ではないかと思う法師蝉のか細い声が茜色の空に響く。


山里では義父が稲刈りの準備をしていた。

週末は雨になりそうなので今日一日でと決めたのだろう。

運搬車にコンバインを積むと勇ましく出掛けて行く。

今度こそ最後の稲刈りに思うが詳しくは訊けなかった。

いったいどれ程の稲を植えているのか見当も着かない。

田んぼは「丁」や「反」で表すので余計に分からないのだった。


工場は今日の車検予約が延期となり同僚が暇になる。

義父にとっては好都合で同僚が籾を運ぶことになった。

直ぐ近くの田んぼだったが何と気忙しいことだろう。

午後にはバッテリー上りのお客さんから電話があり

一か八かで私が添え掛けに行くことになった。

今は昔のようにブースターケーブルを使うことはなく

コンパクトな充電機を用いるのだが私はもちろん初めてのことである。

丁度同僚が籾を下ろしに帰って来ていたので使い方を教えてもらう。

思ったよりも簡単で何とか出来そうであった。

5分程車を走らせお客さんのお宅に着くと

こんな私でも頼りにしてくれて大喜びである。

ボンネットを開けてバッテリーに充電機のコードを着けると

直ぐにエンジンが掛かり私も嬉しくてならない。

何事もやれば出来ると大きな自信に繋がった。

出張料金は千円であるが他の修理代と一緒に払うとのこと。

おそらく年末になるだろうと少しがっかりした。

田舎あるあるでそんなお客さんも多いのである。


3時には稲刈りが終了。義父が帰り着くのを見届け帰路に就いた。

無性にアイスが食べたくなり山里のお店で買い求め食べながら帰る。

ラジオは「ぶちぬきフライデー」で高知放送の番組であった。

お昼にメッセージを送信していたので気になってならない。

しかし一向に読まれずおそらくボツになったのだろう。

諦めずに来週も送ってみようと思う。金曜日の楽しみであった。


買い物を済ませ4時過ぎに帰宅。

今日はめいちゃんが「陸上競技会」に参加していたので

結果が知りたくてならなかったが余程疲れたのか眠り込んでいた。

娘に訊いても「知らない」と何とそっけないことだろう。

入賞はなかったのかもしれず訊かない方が良いのだろうと思う。


あやちゃんは両親と一緒に笑顔で夕食を食べていた。

何と嬉しそうな顔だろう。見ただけでほっとせずにはいられない。


明日は車検の予約が入っておらず三連休が出来ることになった。

実はあまり嬉しなく家でごろごろするのが嫌でたまらない。

カーブスには行くつもりだが後は煙草と昼寝である。

そんな自分をどうして好きになれようか。もううんざりであった。


好きなように過ごせばそれが一番なのだろう。

のんびりと元気にと思うが精気が失われるように思う。

自分を持て余すとはきっとそう云うことなのだろう。


風が吹けば揺れる。雨が降れば濡れる。

それが当たり前のことだとどうして云えるだろうか。


※以下今朝の詩


    一歩

 草むらを歩いている
 露が少し冷たくなった

 セイタカアワダチソウは
 三角の黄色い帽子がよく似合う
 たくさんの仲間がいて
 まるで遠足の風景である

 私は颯爽とは歩けない
 左足が不自由なので
 杖に頼らねばならない

 兎だった頃には野を駆けたが
 何だか遠い昔のことにおもう
 もう仲間もいなくなってしまい
 独りぼっちの秋の日であった

 ゆっくりと一歩ずつ進む
 草を掻き分けながら歩く

 いったい何処に辿り着くのか
 明日がきっと未来なのだろう


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