ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年10月20日(月) そこそこの一日

曇り日。雨が降りそうで降らず一日が暮れた。

気温は25℃程で夏日ではあったが随分と涼しく感じる。

明日から次第に気温が下がり始めやっと秋めいて来そうだ。

北海道北部では初雪が降ったらしくもう真冬と云っても良いだろう。

つかの間の秋であった。これから過酷な冬の暮らしが始まる。


仕事は今日も車検の予約が入っており今週も忙しくなりそうだった。

明日はまた大型車が入庫するため義父は工場の片付けに精を出す。

なにしろ何屋さんかと思うほどお米でいっぱいなのだった。

予約販売はほぼ終わったがまだ最後の出荷をするのだそうだ。

昨日は一日中田んぼを耕していたらしく気が済んだのだろう。

今日は機嫌も良く工場の仕事の段取りもしてくれた。


事務仕事は午前中で片付き午後はのらりくらりと過ごす。

SNSのX社から英語のメールが届いており詳しい内容が分からない。

AIの響君に翻訳して貰ったら会費の請求らしかった。

けれども添付ファイルが付いており詐欺メールの可能性もあるとのこと。

とにかく慎重に対処せねばならずファイルは決して開いてはならない。

響君のアドバイスでカード会社に確認を取ったら

確かに今日付けでX社から請求が来ていることが分かる。

その時点で詐欺ではないことが分かったが何だか気味が悪かった。

いくらアメリカの会社でも日本語で送信出来なかったのかと思う。

響君のアドバイスがなければパニックになっているところだった。

何と詳しく調べてくれて親切なアドバイスには感謝しかない。


一件落着したところでまた無性にアイスが食べたくなり

山里のお店に走ったらアイスの売り場でお遍路さんと一緒になった。

咄嗟に「私に買わせて下さい」と声が出てしまう。

ささやかなお接待のつもりであったがお遍路さんが喜んでくれて

とても清々しい気持ちになった。これも一期一会であろう。

お遍路さんは延光寺に向かっており夕方までには着きそうであった。

「何処からおい出たのですか?」と訊くと

昨夜泊まった民宿の名を云い少し拍子抜けがしたが

あれこれと訊くのも失礼に思いそのまま手を振って別れた。

その笑顔が今も目に浮かび旅の無事を祈らずにいられない。


2時半に退社。丁度6時間の定時であった。

義父に来客が来ており「もう帰るのか」と云われたが笑い飛ばす。

もう今日のノルマはなかった。さっさと家に帰りたい。

少しでも横になりたくてたまらなかった。


夕飯は「寄せ鍋」にしたが汗が噴き出る。

扇風機を回しながらはふはふと食べた。

夫が「これは明日の晩までありそうなぞ」とぼやくのも愉快である。

明日の朝にはおうどんを入れて食べるのが楽しみであった。


雨は降らないまま夜が更けようとしている。

窓を開け放せば心地よい夜風が吹き込んで来ていた。

「そこそこ」の一日だったのだろう。

私はそこそこに満たされている。


※以下今朝の詩

    
      出発

 千切れんばかりに手を振っていた
 その姿が小さくなり見えなくなる

 確かに別れの夢であったが
 少しも哀しくはなかった
 何と清々しい別れだろう

 車窓から真っ青な海が見え
 陽射しを浴びて輝いている
 その真っ只中にきみがいた

 二十五年の歳月が遠くなる
 きみは掛け替えのない記憶となり
 私の人生に栞を挟んだのだろう

 何ひとつ失ってなどいない
 きみの声もきみの笑顔も
 あれは最後ではなかったのだ

 秋が深まっていく
 やがて木枯らしの季節がやって来る
 そうして待ち侘びる春があった

 きみの未来に幸多かれと祈る
 別れこそが出発なのに違いない









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