ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年10月25日(土) 雨音が切ない

曇り日。時おり霧のような雨が降る。

気温は20℃程で今日も過ごし易い一日だった。


先週に引き続き仕事が休めず山里の職場に向かったが

山道を歩くお遍路さんの何と多かったことだろう。

10人程見かけ一人一人に会釈をして追い越して行く。

その一人に声を掛けることが出来て笑顔が嬉しかった。

まだ20代と思われる青年だったが自分探しの旅だろうか。

その笑顔には少しも翳りが見えず何だかとてもほっとした。


同行二人とは云え独りぼっちで山道を歩く。

無心なら幸いであるが色んな思いも駆け巡ることだろう。

いったい何処から来たのかそれは訊くことが出来なかった。



仕事は一日車検が入庫していたが同僚がまさかの遅刻だった。

げっそりとやつれた顔をしており体調が悪いのではと気遣う。

訊けば何と二日酔いとのこと。しかも朝帰りだったのだそうだ。

もう決して若くはないのに何と無茶なことをと思う。


義父はちらっと顔を見せていたが居室でテレビを見ていたようだ。

「ドジャースがやりよるぞ」と興奮気味の声である。

野球など全く興味がない人だと思っていたので寝耳に水のようなこと。

大型車の修理があったがまだ部品が入っておらず先に進めない。

たまには野球観戦も良いだろうとそっとしておくことにした。


お昼前には車検整備が完了していたが不具合が見つかりアウトである。

土曜日は部品屋さんがお休みなのでどうしようも出来ない。

お客さんに連絡して車検は延期することになった。

大学生の娘さんの車で明日は高知市へ帰らねばならないのだそうだ。

来月にはまた帰省するらしくそれまで保留である。

高知市内なら幾らでも車検場があるが常連のお客さんであった。

田舎の車検場を贔屓にしてくれ有難いことだと思う。


車検が延期になり一気に気が抜けたようになる。

早目に帰ろうと2時には職場を出ていた。

今夜は娘達が夕食不要だったので何とも気が楽である。

夫にサイコロステーキを買い私はお刺身の盛り合わせにした。


3時には帰宅しており茶の間でしばらく横になる。

今朝は張り切って仕事に行ったので一気に疲れが襲って来ていた。

何事も順調とは限らないものだ。まあそれなりの一日だったと思う。


夕飯時、めいちゃんと娘がダンス教室に出掛けた後で

夫が寂しそうに教えてくれたのだが、明日はダンスの発表会あるのだそうだ。

娘は何も話してはくれず夫はめいちゃんから聞いたらしかった。

そこで家族だと云い張ってもどうしようもないが

そこまで私達祖父母は疎外されなければいけないのだろうか。

夫は娘に訊くなよと云う。それは何とも寂しいことであった。

孫の晴れ姿を見たいのは祖父母なら当然のことである。

娘には娘の考えがあるのだとしてもどうして納得出来ようか。

事ある度にとうとうここまで来たかと思う。

一つ屋根の下に暮らしながらもう家族とは認めて貰えないのだろう。


夜になりぽつぽつと雨が降り始めた。

雨音はリズミカルで歌っているように聴こえるが

一緒に口ずさむことも出来ず夜が更けようとしている。


※以下今朝の詩


      感触  

 ころころと転がっている
 そのうち何かにぶつかるだろう

 不思議と痛みはなく
 むしろ心地良くてならない

 石の道砂の道草の道
 その感触は温かくて
 身体中の血が沁み込む

 もし止める手があっても
 振り払うことを選ぶだろう

 一心に貫くことがある
 だからこそ生きていられるのだ

 夢だったのかもしれない
 けれどもその儚さを信じたい

 何処までも転がって行く
 ぶつかれば終りだとは限らない


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