ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年10月30日(木) 丁と出るか半と出るか

穏やかな晴天。気温も20℃を超え随分と暖かく感じる。

猫のように日向ぼっこをしたくなるような陽気であった。

しかしお天気は下り坂で明日は大雨になるらしい。

風も強くなるらしく明日は日中も肌寒くなるだろう。


義父のおかげで大型車の修理が完了しほっと肩の荷が下りる。

お客さんからは月末までにと云われていたので約束が果たせた。

修理代も高額になりそうで大きな売り上げになることだろう。

義父に訊けばディーラーでは修理困難と云われたのだそうだ。

熟練工の義父ならではの事でとても誇りに思う。

なんだか義父に表彰状をあげたくなった。

国内でも義父ほどの高齢で現役の整備士は居ないのではないだろうか。

しかも農業との二足の草鞋を履いているのである。


明日の月末に向けて資金繰りも限界に思えたが

今日は二人のお客さんが支払いに来てくれてやっと収入がある。

一人は今年の2月の修理代で「待って欲しい」と頼まれていた。

収入が少なく日々の暮らしにも困窮している様子である。

私もお人好しなのか「いつでも良いよ」と伝えていたのだった。

人柄も良く誠意のある人なのできっと支払ってくれると信じていた。

義父に云わせれば「いつでも良い」は商売の禁句なのだそうだ。

しかし「待てない」とどうして無理強いすることが出来ようか。

わずか3万足らずの売上であったが会社にとっては夢に餅である。

この調子で明日もと思うが全てお客さん次第であった。

丁と出るか半と出るか明日になってみないと何も分からない。

焦りは禁物でとにかく大らかにに明日を待とうと思う。


同僚と大型車の納車を済ませ3時前に退社する。

同僚の仕事は一段落していたが義父はまた次の修理に取り掛かっていた。

これも厄介な修理のようで同僚にはとても無理らしい。

「俺がやるけんな」と義父の何と頼もしいことだろうか。


4時には帰宅しており一休みする。

夫に今日の報告をすると「そうかそれは良かった」と頷いてくれた。

愚痴が出る日もあるが耳を傾けてくれる夫には感謝しきれない。

そんな夫を失う日が来る事など考えたくもなかった。

かと云って夫を残して先に逝くことも考えられない。

いっそ死ぬ時は一緒にと思うがそれは神様しか決められないことだろう。


雨が近いせいか月の見えない夜である。

私はいったい何処に向かっているのだろうと思う。

それは誰にも分からない事なのだろうか。


※以下今朝の詩


   一心

ふと打たれたいとおもう
それは激しい雨だろうか

花として散るのもいい
その花びらを惜しみつつ
いっそ何もかもとおもう
そんな潔さが欲しいのだ

守り続けて来たこと
一心に貫いて来たこと

命がけだと云ってしまえば
嗤われてしまうことだろう

歯を食いしばるように生きている
真っ直ぐな茎もやがては折れて
ただ根だけを残す行く末が見える

嘆いたところで何も変わりはしない
生きて来たことを誇るより
生きることを選ぼうとしている


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