ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年11月06日(木) 捨てる神あれば拾う神あり

「秋晴れ」と呼べるのは今日限りだろうか。

季節は明日から初冬となり「小春日和」となる。

夏の名残を感じるような晴天であった。

気温は24℃まで上がりほぼ夏日となる。

長袖では暑く薄っすらと汗をかく時もあった。


今朝の国道では「皇帝ダリヤ」が咲いており嬉しくてならない。

花の色は黄色で向日葵によく似ている。

昨日は咲いていなかったので昨夜の雨が催雨になったのかもしれない。

まだ二輪ほどだったが明日はもっと咲いているだろう。

「皇帝ダリヤ」は短日植物で晩秋から初冬にかけて咲くのだそうだ。

多年草なので一度植えると毎年咲く健気な花である。

我が家にも植えてみたいがプランターで育つのだろうか。

土の庭が欲しくてならないがもう今更は無理だろう。



仕事は午前9時から「機械校正」があった。

運輸局から指定された業者が検査機器の点検に来るのである。

年に一度の事だが手数料がとても高く毎年頭を悩ませている。

ありったけの現金とありったけの預金で何とかなったが

またすっからかんになってしまい思わず笑いが込み上げて来た。

面白い会社だなと思う。ゼロになっても決して潰れないのだ。

捨てる神あれば拾う神ありで午後には車検代の入金があった。

即金のお客さんはとても有難く正に神様に思える。

全てのお客さんがそうならどれ程助かることだろうか。


義父の友人であるお客さんが車検のトラックを持って来てくれた。

予約制なので来週になるが全く急がないとのこと。

「それにしても今日は暑いのう」と話題になり

アイスを買って来たら大喜びで義父と三人で食べる。

子供のような義父の顔がとても微笑ましく思う。


同僚は午後から法令研修があり市内へ出掛けていた。

3時間の禁煙である。彼は私に勝るヘビースモーカーであるが

集中出来ているだろうかと気掛かりでもあった。

研修は必須で「技術」と「法令」が年に二度ある。

同僚も60歳を過ぎており最近は特に苦手なことが多くなった。

義父は陰口のように「いくら勉強しても駄目じゃ」と云うが

私はそうは思わない。同僚も一生懸命に努力をしているのである。


仕事が一段落しており少し早目に退社した。

帰宅したら仕事が休みだった娘夫婦が高知市内の病院へ行ったらしい。

夫は何も聞かなかったがあやちゃんが教えてくれたそうだ。

何らかの体調不良ならどうして一言も云ってくれなかったのだろう。

まして高知市内の病院へ行くなどただ事ではなかった。

4時には帰って来たが娘は何も言ってはくれない。

夫が「要らん事を訊くなよ」と険しい顔をして告げたが

気になってならず夕食の支度をしながら娘にそれとなく尋ねてみた。

そうしたら「別に、何ともない」と少しツンツンした口ぶりであった。

詮索はしてはならずこれも干渉かもしれないと思い

根掘り葉掘りとどうして詳しいことを訊けようか。

夫に話せば「何ともなかったのじゃないか」とあっけらかんとしている。

それならそうとどうして娘は安心させてくれないのだろう。

家族ではないのだとしても他人ではないのだ。

また大きな亀裂が出来たような気がして複雑な気持ちになった。


ひとつ屋根の下に暮らしているがもっと距離が必要なのかもしれない。

まるで「ここまで」と仕切られているような暮しが続いている。

結婚前には何でも話してくれた娘は何処に行ってしまったのだろう。


※以下今朝の詩


    冬支度

夜中に雨が降ったようだ
その名残であろう
滴がぽつんと呟いている

暦を見れば明日は立冬
今日は秋終いの日である
健気に咲いていた花を想い
老い始めた草の穂を想う

自然は媚びることをしない
だからこそ見届けてやらねば

枯れるならば寄り添おう
そうして種を守ってやろう

慈しみ注ぐ愛のようなものは
かけがえのない魂となるだろう

季節の掟に逆らってはならない
冬ならば冬として生きることだ


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