ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年11月08日(土) クリームシチュー

風が少しあったが穏やかな小春日和となる。

春を思わすような蝶々がひらりひらりと舞っていた。


朝の国道の皇帝ダリヤを楽しみに山里の職場に向かう。

花は5輪ほど、みな一斉に川の方に向かって咲いている。

朝陽を浴びてきらきらと輝き可愛らしくてならない。

明日は雨の予報だが逞しく咲き続けて欲しいものだ。


仕事は朝一から来客あり。その後も立て続けに来客がある。

タイヤ交換やバッテリー交換等いかにも土曜日らしい。

以前に同僚が「土曜日が一番忙しい」と云っていたのを思い出した。

午後一にもオイル交換の来客があり車検整備が捗らない。

私はカーブスに行きたいためにいつも休ませてもらっているが

一気に心苦しくなり今後も続けて良いものかと思う。

仕事を取るか体力作りをとるか悩ましいところである。


義父はお客さんと商談があり新車の軽トラックが売れた。

新車は仕切値で仕入れをするので定価よりも安くなる。

儲けは少なくなるがお客さんの喜ぶ顔が一番であった。


来客が一段落してやっと車検整備に取り掛かったが

不備の上にまた不備が重なり車検まで漕ぎつけない。

土曜日は部品屋さんが休みなのでどうすることも出来なかった。

義父と相談して月曜日まで持ち越すことにする。

そうなれば私も待機の必要が無くなり3時に退社させてもらった。

くたびれ儲けかもしれなかったが来客が多かったのでよしとする。

売上もそこそこあり夢に餅のようであった。

休んでいればそれも無かっただろう。今日は仕事の日で良かった。


4時には帰宅しており茶の間で少し横になる。

いつもの土曜日ならごろごろと寝てばかりいただろう。

何だかシャキッとして気分爽快であった。


夕飯には娘がシチューを作ってくれた。

「はい出来たよ」と器にスプーンも添えて食卓に出してくれる。

何と美味しいシチューだろうか。お代わりをしたいくらいだった。

持つべき者は娘だなと思う。今夜の娘はとても機嫌が良かった。


どんな日もあるものだ。いつも明るく朗らかにとは行かない。

我が家の場合は特に些細なことで亀裂が入り易いのだ。

おそるおそる話し掛けることも多くいつも神経を擦り減らしている。

家族団欒も無くなった今となれば現状維持に尽くすしかないだろう。


そろそろ世代交代も考えているが娘夫婦には何も云えなかった。

「それじゃあ出て行く」とも云い兼ねない雰囲気である。

私達夫婦は日に日に老いて行く。そうして「死」もそう遠くないだろう。

それは明日かも知れないと考えずにはいられないこの頃であった。


※以下今朝の詩


    一瞬

それは一瞬のことである

輝くならそのとき
光るならそのとき

瞬きをすれば消えてしまう
だから真っ直ぐに空を仰ぐ

冬支度を始めた樹々の梢に
飛び交う鳥の姿が見えた
糧となる木の実を求めて
生きることに精を尽くす

見失ってはならない

一瞬であることは奇跡である
その日その時だけの賜物なのだ

もしかしたら光になれるかもしれない

哀しい記憶があるのならば
一瞬で消し去ってしまおう


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