ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年11月09日(日) 藻屑のようなもの

雨のち晴れ。気温が高くなり蒸し暑さを感じる。

もう11月だと云うのにこれも異常気象だろうか。


朝のうちに先週搾り切れなかった直七を搾る。

夫も手伝ってくれてやっと全てを搾り終えた。

先週の分と合わせると2升程だろうか。

あまりの多さにご近所さんにお裾分けをする。

直七の果汁は柚子よりも透明で見た目も爽やかだった。

冷蔵庫に保管して置けば一年は持つ。

自家製のポン酢は家族に大好評である。


大した作業でもなかったのに午後は疲れてごろごろと寝ていた。

大相撲の九州場所が初日で夫はテレビに釘づけである。

2時間程寝ただろうか。後は自室でゆったりと過ごす。

SNSのタイムラインは「おすすめモード」にしてあり

興味のある記事が流れることが多い。

ここひと月ほどは「八丈島」からの発信が多く

被害状況や断水の復旧状況を知ることが出来た。

断水はほぼ復旧しているが未だ12世帯が残されているらしい。

東京都の水道局が必死で復旧作業に当たっている。

もう少しの辛抱であると心を寄せずにはいられない。


後は闘病中の方の記事も多かった。

興味と云うより応援である。何としても乗り越えて欲しいと願う。

しかし残念なことに今日も訃報の記事が流れていた。

それは遺族からの報告で何とも辛い現実を押し付けられる。

見ず知らずの人であってもこんなに悲しいことはなかった。

確かに生きていたのである。それが死となり衝撃が走る。


私の場合はと思わずにいられない。死んでしまったらどうなるのだろう。

ある日突然だとしたら私の魂はどれ程戸惑うことだろうか。

もう何も書けないのだ。「私は死にました」とも告げられない。

娘に遺言を残すことも考えたが果たしてそれが叶うだろうか。

「母は息を引き取りました」と娘が記事を書いてくれるとは限らない。


この日記も同じである。まして家族は知らない日記である。

SNSのリンクを外してしまったので誰も辿り着けないだろう。

そうなればもう藻屑のようなもので海の底で眠るしかない運命である。


さあ困ったな。いったいどうすれば良いのだろう。

いくら考えてもどうしようも出来ないことである。

死んだら死んだ時と開き直るしかないのかもしれない。


今夜は書けた。それが何よりに思う。

どうかどうか私のことを忘れないでいて下さいね。


※以下今朝の詩


    欲


ひとつふたつみっつ

何と欲張りなのだろう
両の手では持てない

ひとつめは種
ふたつめは実
みっつめは苗

どれも大切なもので
捨てることが出来ない

初冬の雨の日である
潤った土が待っていた
今日でなくてはならない
しかしひとつを選べない

途方に暮れることは
諦めることだろうか

ひとつきりでなくてはならないと
いったい誰が決めたのだろう


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