ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2025年11月14日(金) 花が消えた日

燦々と降り注ぐ陽射し。ぽかぽかと暖かい小春日和となる。

猫も今日は日向ぼっこをしており微笑ましい姿だった。


朝の国道でいささかショックなことがある。

昨日まで確かに咲いていた皇帝ダリアの花が忽然と消えていた。

散ってしまったのだとしても跡形もなく消えるものだろうか。

不可解でならなかったが車を停めることも出来ず残念でならなかった。

まさか手折る人はいないだろう。高い所に咲く花に手が届くはずがない。

いつまでも未練がましく思うのも憚られ「仕方ないこと」とした。

いったい何があったのか花に訊くことも出来ないのだ。



ゆるりゆるりと仕事。今週はもう車検の予約が入っていない。

同僚も手持ち無沙汰となり工場の片付けをしていた。

義父は大月町まで出張修理に出掛ける。

来客は二人ほど。バッテリー交換と支払いのお客さんだった。

月始めにはゼロだった資金だったが現金も預金も随分と潤う。

このまま順調に月末まで辿り着きたいものである。


朝一にRKCラジオの番組にメッセージを送信していた。

先日小さなポケットラジオを買ったばかりである。

音量は大きく出来ないが仕事中でも十分に聴くことが出来た。

まさか読まれることはないだろうと思っていたのだが

9時半頃にそのメッセージが読まれて何と嬉しかったことだろう。

金曜日の楽しみである。これは癖になるなとほくそ笑んでいた。

リクエスト曲も送信してあったがラジオばかり聴いている訳にもいかず

ラジオのスイッチを切り義父の帰りを待っていた。

修理は無事に終わったとのこと。お客さんも喜んでくれたそうだ。

まるで車の110番である。困った人が居れば直ぐに駆け付けるのだった。


午後は大型車のタイヤ交換があったが一時間程で終る。

義父は久しぶりに田んぼの草刈りに出掛けて行った。

私も特にする仕事もなく少し早目に帰路に就く。

今週も程よい疲れと心地よい達成感であった。

サニーマートでゆっくりと買い物をする。

今日は朝獲れの「カマス」が安く6匹買い求めた。

近海で大漁だったのだろう。新鮮でとても美味しそうである。

高知の良い処は目の前が太平洋なのだ。

おかげで新鮮な魚がいつでも手に入るのである。


3時過ぎには帰宅しておりゆっくりと休むことが出来た。

「おい、もう5時だぞ」と夫が起こしてくれる。

娘の方が先に台所に立ち追うように私も炊事をした。


夕食後は煙草を吸いながらしばらくSNSを見るのが日課だが

今朝の詩に北海道の詩人さんが「いいね」をしてくれていた。

北海道新聞で「特選」を取ったそうで大いに興味が湧く。

しかし発信されている詩を読んでその期待は裏切られた。

心に響く詩が一編もないのである。どの詩にも「あなた」が居る。

おそらくまだ若い恋多き女性なのだろうと察した。

言葉は悪いが「特選」とはこんなもんかと思う。

そうして鼻高々に自信満々になるのは何とも愚かなことである。


私は薔薇の花よりも野に咲く花が好きだ。

どれ程美しさを誇っても野の花には敵わないと思う。

ひっそりと静かに咲く。例え誰にも見つけてもらえなくても。


※以下今朝の詩

    凛々

凛々とそれは目には見えず
感じるものなのだろうか

花であることの誇らしさ
胸を張りたくましく咲く

手折られることを怖れず
散ることを受け止めれば
なんの未練も在りはしない

季節の掟に逆らうことをせず
風の行方を見届けることだ

どのような生き方であっても
花の一生を否定出来るだろうか
寄り添えばこころを支配する
執着に他ならないとしても

凛々と咲けばりんりんと鳴る
その微かな音に耳を傾けている



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