朝から霧のような雨が降り続いている。
傘は要らず濡れても肌寒くはなかった。
南海上の熱帯低気圧が近づいているようだ。
台風のたまごであるが6号とほぼ同じコースを通過する見込みで
風よりも大雨の心配がありそうである。
何処で線状降水帯が発生するや分からず用心しなければならない。
今朝は新しい靴を履いて仕事に行く。
軽くて履き心地が良く我ながら上機嫌であった。
何事も気分次第である。たかが靴されど靴なのだ。
職場に着いてから禁煙の決心をしたのだが
わずか一時間が限界であった。何と情けないことだろう。
一度吸ってしまうと30分置きに吸いたくなってしまう。
仕事も手に着かず苛々と落ち着かなくなるのだった。
本当に困ったものだ。病気としか思えない。

午前中義父は市内の整体へ行く。電気治療器が気に入っているようだ。
藁にも縋る気持ちなのだろう。少しでも楽になればと思う。
同僚は昨日のうちに困難だった修理を終え車検整備に取り掛かっていた。
しかしこれも不備が多く今日中には終わりそうにない。
順調とは行かずやきもきとするばかりであった。
急げば回れと云うが急がずにどうして終えることが出来ようか。
来客も多くもしかしたら新車が売れるかもしれない。
月曜日まで待って欲しいと云われ今日は帰って行った。
宿毛市内のお客さんも自損事故を起こし中古車を買ってくれそうである。
これは確実で明日詳しい商談をすることになった。
在庫の中古車が一台でも売れたら上等である。
午後2時を過ぎてから義父はまた田んぼに出向く。
今日で全ての代掻きが終わるのだそうだ。
最後の田植えは来週の11日に決めたらしい。
友人が「大安」に拘っているそうで愉快でならない。
同僚に声を掛けて定時で退社した。
カーブスではいつものメンバーが揃い笑顔を交し合う。
筋トレ後のストレッチで床から立ち上がれなくなっていたら
Y子さんが駆け寄って来てくれて抱き上げてくれた。
何と有難いことだろう。胸に熱いものが込み上げて来る。
サニーマートのセルフレジではよしむらさんが助けてくれた。
いつも優しく声を掛けてくれて本当に有難い。
少し足が不自由なだけなのにもったいないような親切であった。
そんな親切を当たり前だと思ってはいけない。
車椅子で買物をしている人もいる。もっともっと不自由な人も。
これを書いている内にめいちゃんが帰って来た。
「ただいま」の声が何と嬉しかったことだろう。
お土産の「紅葉饅頭」をさっそくご馳走になる。
皆が居間に揃っていたがあやちゃんの姿はなかった。
「おかえり」の声もなく娘達の部屋に閉じ籠っている。
それを憐れと云ってしまえば元も子もなく
あやちゃんなりに葛藤し気持ちの整理をしているのだと思う。
明日からまた妹中心の暮らしが始まるのだった。
妹は姉の出来なかった事を成し遂げ
それは誇らしげに笑顔を見せている。
悔しさはない。あるのは「孤独」かもしれないと思う。
それに打ち勝つことが出来れば大きな「進歩」となるだろう。
家族の歯車がきりきりと軋みながら回っている夜であった。
私はめいちゃんよりもあやちゃんを抱きしめたくてならない。
※以下今朝の詩
自転車
自転車を買ってあげるね 申し訳なさそうに彼は云う
私は長かった髪を切った 20センチの哀しみである 何とさっぱりと心地よい
もうモスグリーンのマーク�兇砲肋茲蕕覆� また誰かが助手席に座るだろう
レモン色の自転車だった ちりんちりんとベルが鳴る その響きは希望の音なのか そうなればいいなとおもう
アパートにはもう彼の荷物がない 釣り竿もリールもお茶碗もなかった がらんどうの部屋に西日が射す その光が眩しく胸に沁みる
翌朝私は自転車に乗って仕事に行った 交差点の信号が青に変わると 何かとても新しいことが始まる気がする
ちりんちりんとベルを鳴らす 「おはようございます」 大きな声を出しながら タイムカードを押した
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