ギャップ
友達からメールが来ていた。
電話で話したとき同様、一方的にまくし立てている
印象を受けた。
相手が知らなくても、理解できなくても
自分の言い分だけを言い通し、すっきりしたい。

内容は彼女にとっては重要で
私にとってはどうでもよいことだった。
そこでメールの内容に触れず、受けた印象を
書いたメールを送った。

すぐに返事が来た。
 どうして私の悩みがわかったの?
 ようは理解してくれたんだね。
 愚痴を言える相手ができて嬉しい。

最後の一行で、へこんだ。
私は彼女を理解したんじゃない。
彼女が告げた内容を別の表現で言い換え、
望んでいるであろうことの本質を、推測して書いただけ。

  誰でも悩みはあるし、
  (私はあなたにかまってられないから、)
  それぞれやれるだけやっていこうよ。
と、書いたつもりだった。
括弧内を汲み取って欲しかったけど、無理だったらしい。

誤解して感動したメールに返事をせずにいたら
とんでもない件名のメールが来た。
『事件』
何か大変なことが起きたかと、驚いて読んだ。
がっくりきた。
それは彼女にとっての一大事であったけど
やはり私にとってどうでもいいことだった。
誰かに言いたかったんだろう。
電話でなくてよかった。

自分が思い悩んでいる重大事は、
世間や周囲にとって瑣末なことだ。
このギャップに腹を立てたり、気づかない場合が多い。

2004年12月07日(火)

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