深夜の散歩
深夜零時から3時頃に、夜空を見上げる。
この数日のお気に入り。
目を凝らし、星を探そうとする。
寝静まった通りを歩く。
深呼吸をして、冷気を吸い込む。

昔、訪れた北の果ての大地は、気温が低すぎて
空気は乾燥していた。
ここの空気は、水分を多く含んでいる。

ここへ来てすぐに、炊いたお米のおいしさに
驚いたことを思い出した。
どこにでも売っている米で、赤錆の混じる水だったのに。

1年程前に撮った証明写真が出てきた。
黒のスーツに、流行の髪型だけど
尖った顎、疲れた目。
今はどんなふうに写るだろう。

前の場所では、たくさんの人にお別れを言い
送別会を開いてもらい、餞別を頂いた。
ここでは誰にも知られず、無言で旅発つ。

夜空を見上げるのは、何故だろう。



2004年12月16日(木)

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