2004年07月16日(金) |
不定期連載:セルピコさんのやりくり旅日記2(悪霊オプション付) |
しかしトーナメント・アーマー(馬上槍試合用甲冑)付けるのも久しぶりです。聖都にいたあの頃、嫌がる私をファルネーゼ様が無理矢理馬上槍試合に出場させて、やはり私が引き分けに持ち込んで、ご気分を害されたファルネーゼ様に鞭でしばかれたのも今では良い思い出‥‥。 の訳ありません。私は失礼ですがファルネーゼ様の様に、苦痛が快感に変わっちゃうタイプじゃないんです。あの頃は、お諫めしても聞く耳など持たなかったファルネーゼ様に合わせてただけで、ただ痛いだけでした。お風呂に入るとお湯が傷にしみて痛かったし。そんな時も、私の人生ってこんなモノだろうと諦めていたのですが、変われば変わるものですね。 ファルネーゼ様!キャスカさんにランス(競技用槍)の先触るの止めさせてください!危ないです。
「お、すげーじゃん!どうしたんだよ、その鎧に馬。盗んできたのか?」
イシドロさんです。失礼な、レンタルしてきたんですよ。
「いよいよ本腰入れて俺とやりあうつもりか?」
ガッツさん、貴方の思考はすぐそっちですか?旅の資金を稼ぎに行くんですよ、馬上槍試合に行くんです。
「金?なんでだよ。食い物なんか盗んでくればいいじゃん」
イシドロさん、最強剣士になりたいんですか?盗賊になりたいんですか?
「それはどうでもいいけどよ、馬上槍試合面白そうだな。俺も出られないんか?」
‥‥‥馬上槍試合は爵位持ってないと出られないんです。でも武具持ちの従者という立場なら爵位が無くても入場出来ますよ。
「なんだよ〜っ!『ROCK YOU!』じゃ紋章官が文書偽造して平民でも出てただろ?セルピコ、お前紋章官だったんだろ?俺の紋章も造ってくれよ!ていうかお前、紋章官のくせに騎士みたいな事やるのかよ?俺もつれてけよ。なんならエドワード黒太子紹介してくれよ!そしたら一発で騎士様だぜっ」
セルピコ、お前の身分の証はどうするのです?ファルネーゼ様です。 私は大丈夫です。身元がばれない様に適当に文書書きましたから。盾には緑の地に、紋様はセイリャント・ルガダントのグリフォンで、大紋章には豹と一角獣の盾持ちの柄を‥‥。 ファルネーゼ様に紋章の説明している間も、ずーっとイシドロさんは俺にも出場させろ、従者なんかやるか!エドワード黒太子に紹介しろと叫いていました。 『ROCK YOU!』なんか薦めるんじゃなかった‥‥。 それとどうか月光の騎士ロクス様など出場していませんように。こんな田舎の試合にくる訳はないと思いますが、かち合ったら瞬殺ですしね‥‥‥。
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注:甲冑のレンタルは本当にあったそうです。
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