2004年07月24日(土) |
不定期連載:セルピコさんのやりくり旅日記3(悪霊オプション付) |
さて用意が出来ました。久しぶりに御前試合といきますか。必要とあれば気合いの入れ方も違ってきます。ファルネーゼ様以下、一行が不思議そうに見守る中、私はトーナメント用フル装備の格好で馬に乗りこみました。
「セルピコ、名乗りはどうするのです?」
ファルネーゼ様です。
「放浪の騎士、ウェルズング族のジークムント。携える剣はノートゥングとでも言ってみます」
「?」
‥‥‥皆さん、ノーリアクションです。狐に馬鹿にされた様な顔をしています。まあ‥いいんですけど‥‥。
「セルピコよお、ウェルズング族じゃ紋章グリフォンだとおかしくねえ?」
イシドロさん、そうきましたか。では無難な処で憂いの騎士トリスタンとでも名乗りますよ‥‥。 じゃ、縁担ぎに俺付いていってやろうか?パックさんです。そうですね、妖精の騎士っていうのもいいかもしれません。
「あんたにばっか路銀の心配かけるのわりいしな。俺でもなにか賞金稼げる様な競技はないのか?」
ガッツさんです。ごつい外見に似合わず、この方意外と気遣いの人です。
「‥‥そうですねえ、剣技が比較的出やすいと思います。もし出場なさるおつもりなら申し込んできますよ」
「それは真剣勝負か?」
‥‥‥御前試合で殺すまでやってどうします。YAの作品間違えてはいませんか?くれぐれもア・プレザンスでお願いしますよ。一瞬、私の脳裏に、ドラゴン殺しを振り回すガッツさんと、阿鼻叫喚に陥る競技場が浮かびました。 では、ファルネーゼ様をお願い致します。それなら俺にも出場させろとじたばた暴れるイシドロさんの頭を、木ぎれではたくガッツさん。そんな皆さんを後目に、私はパックさんと一緒に城下町の競技場へと向かいました。
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※1:ウェルズング族には「灰色狼」という意味がある、たしか。 北欧神話の主神オーディンと人間との間に産まれた子孫の末裔を指す。 ジークムントはウェルズング族でジークリンデという双子の兄妹との間に 英雄ジークフリートをもうける。
※2:ノートゥング=英雄ジークフリートの持つ剣。
※3:トリスタン=哀しい男という意味がある。
※4:ア・プレザンス=競技で相手の身体の一部を傷つけたら勝ちとする。 反対にア・ルートランスは相手が死ぬまで戦う。
なに書いてんだよ?自分。暑くて文章まとまんないよ‥‥‥
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