泡沫の記
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2005年01月29日(土) 刹那主義の男

誠はまだ29才、あとふた月で30才。
子ども向け英会話学習の会社の営業で
半年ほど前から当地へ転勤で来ていると言った。
出身は鎌倉市だそうである。

彼はハキハキと物を言う。頭が良さそうだったがどんなものか
考えていると、大学を出て就職してから転職なし、という話題に
なり、彼が大卒だとわかる。
思い切って大学名を尋ねると、日吉にある大学だそうだ。
「小田急・・じゃない方ね?」と、あまり利口とは言えない尋ね方を
してしまったが、やはり間違いなかった。
ふ〜む、若いが確かにインテリっぽい。


彼には長く付き合った彼女が向こうにいる。
そういうことをあらかじめ知っておくのは辛いが妙な期待を
もたないようにするには必要なことだとようやく思えつつある。

私が憂鬱な毎日を送っているという話しになり、
もっと気軽に生きた方がいい、と言う。
とても大事な人が翌日になったら死んでいた、という経験から
見えない先のことを思い悩むより今を大事に生きる、と言った。
刹那的なその考え方は私もかつてはそうだった。

刹那的に生きていいのだろうか。
わたしはどのように生きたらいいのか。
出来るだけ後悔のないように生きたいと思う。
つまらない呪いに翻弄されたくないと願う。
相変わらず、私は闇の中にいる。


波ちどり |MAIL

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