泡沫の記
DiaryINDEXpastwill


2005年01月30日(日) 知的でも、痴的でも

少し落ち着きを取り戻したかに思えた日常生活も
ややもすると、漠然とした不安に襲われる。
もうこだわらないようにしたいのに、どうしたらいいのか?と
気がつくと考えている自分がいる。

知的である、とどういうことなのか?
Kは、私がうんと若いころに大恋愛したOという男のことを
「その男は・・知的ではないな」と言った。
Oは青年海外協力隊でタンザニアに行ってしまった男である。
当時、彼は私に渡辺淳一の「リラ冷えの街」を薦めた。
今思うと、なぜこんな本を?とものすごく不可解であるのだが。
考えてみると、Oの年齢はKの1つ下なだけである。
共に、女性との付き合いが不器用であるという点では一致する。
そう、そういう不器用な男を私は好きになるのかもしれない。
ややこしい性格である。

私はKから直接手渡しで貰った著書を眺めていると
本の裏にある彼の顔と私と会っていた時の彼の顔、そして声を
一致させることが出来ない。
実物は実年齢より老けて見え、なおかつ話す声はゆっくり過ぎて
特に語尾が消え入るように話すので聞きづらく、
何を話しても明るいトーンにならない、むしろ老獪という言葉が
浮かぶほど、何とも言えず卑屈で暗くまた意地悪な屈折した気配が
感じられた。
いままでの人生で経験してきた環境がその人の性格を作り上げて
しまったのかもしれない。
卑屈で意地悪で不機嫌でどこにも救いがない。
Kにあるのは、いつもいつも恐怖と敵意だけである。
知的、とはよく言ったものである。
なるほど、K自身は自分は知的であると思っているらしい。
しかし、彼は他人から好かれることはない。
私はKの持つ強烈な邪悪さをどうにか分析してみたいのだが
なにぶん知性のかけらもないものだから、上手くできない。

体験から言えるのは、Kは必ずしも知的であるとは思えない、
ということ。
夫のあるO・Hとの情事など黙っていればいいではないか。
私の写真で2度オナニーしたと、なんでわざわざ私に伝えるのだろうか。
最初の女から、半年つきあった女、阪大の同僚だった元妻、
ファンだといいわざわざ大阪までKを尋ねた女性、O・Hまで
5人の女性と同衾しているなどと細かく私に報告するのは
知的な行動だと言えるのか?

Kにあるのは学問的知性だろうが、その人間性は驚くほど稚拙である。
今日立ち読みした「新潮45」にもKの文が出ていた。
相変わらず中島某氏に対して反論している。相変わらず不機嫌そうである。
こんな男にこだわる自分がつくづく馬鹿だと思う。
しかし、そのぐらいKは私を傷つけたのである。

[気になる映画]
1996年デンマーク「奇跡の海」
深夜にテレビでやっていてチラチラみてしまった
救いようのない話し。主人公はなぜ死ななければならなかったのか。
事故で不随になった夫はなぜ妻にあのような辛い試練を
命令したのか。とにかくどんよりとした曇り空のように暗い。
なんとDVD化されるらしい。


波ちどり |MAIL

My追加