 |
 |
■■■
■■
■ 小池栄子と病院と、もう会う事はない人々
総合病院の中に歯科があって 私は診察椅子の上に座っていた。 看護婦の小池栄子が私の歯茎に麻酔注射をする。 ぐりぐりと針をねじ込まれて痛かった。
しばらくすると医者が来た。 その医者は私が通っている耳鼻科の先生だった。 他の看護婦が「先生は○○町で耳鼻科もやっていて…」 と説明をしはじめる。
治療の途中で先生は医者のストライキがあると言って いなくなってしまった。 私は、これどうするんだろう…と思っていた。
10分程待たされた後、若い医者がやってきた。 ストライキのせいで人手が足りなくなり、 治療を頼まれ内線電話がたくさんかかってきたが 歯科だけ要請がなかったのでこちらから優先的にきたそうだ。
治療が終わって病院からの帰り、コンビニによった。 コンビニの前には昔の友人Aがいた。 Aはコンビニの中の牛乳を勝手に飲んでいた。 が、彼女は 店内の牛乳をコップに注いで外で飲んでいるのだから 万引きではないと言った。 私は犯罪だと思った。
レジの前は長蛇の列。 床から一段高くなっている畳敷きのスペースで みんな寝転がって順番を待っている。
私の後ろに高校時代の後輩Yがいた。 Yは巨人の野球選手を経て、コーチになっていた。 まだ若いのに偉いなぁと思う気持ちと まだ若いのにもう現役じゃないんだ、という気持ちが 入り交じっていた。
Yのかわいい仕種は健在だった。
■■■
コンビニで買ったのはグリコのカルシウムの多い牛乳と クリームあんぱん。 小池栄子はかわいくて優しかったが、 注射が痛かった。
2003年04月21日(月)
|
|
 |