semi-sweet-chocolate

 

 

Nice to meet you. - 2004年08月11日(水)

背伸びして、吉日。


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いやぁ、ちょっと寝不足です。
疲れたのでCoccoとか聴いています。
もっと疲れそうですね。ダウナー。

姉と千疋屋へ。
桃は昨年の方が甘みが強かった気がしたが、
マンゴーのパフェはカットが大きめで、
かぶりついてしたたりおちるその果汁が甘かった。
おいしかった。
しかし今日はよく食べたな。
心と胃は重くなり、箸のみ進む。
昨日もよく食べたけど。

昨夜は新宿で少し飲み、
終電近くで帰ってきた。
私が電車の中で英語のテキストを開いて、立ったまま問題を解いていると、
隣からいきなり、話しかけてきた。
「TOEIC?」
「え?」
「TOEIC?」
酔っているのか白い肌がピンク色に染まり、髪や体毛は金色に光り、
目はとても綺麗な青をしている背の高い外国人。
「No。試験勉強をしているのよ」と答えると、
テキストを見せてくれ、と言ってきた。
周りの人はやや驚いており、そのせいかみんな私たちと目を合わせない。
そしてその見知らぬ外国人と私は、
電車の中で延々とお互いの話をした。
彼は一月に日本へ来たアメリカ人で、まだ日本語は片言。
今、幼稚園の英語の先生をしており、
それはNOVAの講師よりも割のいい仕事だ、と言っていた。
日本の車が大好きで、特にスバルの車が大好き。
お金を貯めて、日本車を買うのが日本にいる目的だそうだ。
東京はせまい、と彼は言う。
人口密度がある、と言う狭さでは無く、
ちょっと脚を運ぶとすぐにどこにでもたどり着いてしまう狭さだろう。
私が大学で映像を選考していて、写真を撮ったりしているのよ、と言うと、
かっこいいね、ボクも昔はフットボールのビデオを撮って編集したよ、
と言っていた。しかもテレシネ並にアナログな方法で。
そんな話を日本語と英語をめちゃくちゃに交えて話していると、
駅に着いてしまった。
私は降りる時に、彼の名前を聞いた。
そして私も自分の名前を名乗り、握手をした。
Nice to meet you.
Nice to meet you,too.
Good luck,Good bye!
電車を降りて手を振ると、
さっき握手してくれた彼の大きな手を振ってくれた。

外国人に道以外のことを聞かれた時はたいていナンパなんだけど、
今回は本当に一期一会の素敵な一瞬だった。
彼は日本を知りたくて、日本語を知りたくて、また、
英語を勉強している哀れな女の子を少し面白く感じて話しかけた。
私もアメリカを知りたくて、英語を知りたくて、また、
いきなり自分に話しかけてきた酔っぱらった変な外国人に興味を持って話に応じた。

勉強は嫌いだ。
でも自分の知らないものを見たり、聞いたりするのは面白い。
覚えるのではなく、面白さを経験していくと言うこと。
それが楽しみだし、同時に「勉強すればもっと経験できるかも」という好奇心が生まれる。
本当に英語をきちんと勉強したいな、と思った。
Nice to meet you.
この言葉と彼の力強い握手が私の何かに火をつけた。
もっと頑張らねば。


...



 

 

 

 

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