ぶらんこ
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2005年01月12日(水) 朝の祈り

こころの学校は8日の土曜日が始業式だった。
よって、その朝は久しぶりの早起きだった。

目覚めてすぐ、ぷーと一緒にまだまだ真っ暗な外へ出た。
朝の空気が刺すように冷たい。
どこまでも黒い空に、白く細く凛と浮かぶ月。
星たちが小さく光る。でもその輝きは力強い。



こころを港まで送っていった。
帰り道、明け行く空に山々の陰がぼんやりと浮かびあがる。
そして、やがてくっきりと、その姿を現す。
いつ見ても、息をのむ。


時は流れ、すべてのものが刻々と変化していく。
わたしがここにいようと、あのひとがどこにいようと。
誰かが起き出す頃、誰かは眠りにつく。
耳をふさいでも耳をすましても、関係なく、時は流れる。
闇に沈んでいた山は朝の空気とともにその姿をあらわす。
静かに横たわる海にも、はじまりの風が吹く。



自然に流れていきたい、と思う。壮大な時間のなかを。
自分をごまかすことなく。みみっちぃ自分でもいいから。


寒い朝は苦手だ。
でも、とてもとても、美しい。



marcellino |mail