ぶらんこ
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2005年01月13日(木) 正夢。。。

わたしは飼育小屋の中に立っている。左手にはバケツを持っている。
目の前に鶏が一羽、ちょうどわたしと対峙するように立っている。
やがて他の鶏たちもやって来るだろう。彼らはいつだってその時間を知っている。


さっきまでは大丈夫だと思っていたのに、こうして鶏と近づくと、やはり足がすくむ。
これじゃぁ抱きかかえるどころか、餌をあげることすら無理かもしれない。
わたしは、だんだん、逃げ出したい気持ちになってきた。

赤い鶏冠が、ふるふると風に揺れている。
まんまるい鶏の目が、二重三重、ぐるぐるに巻いている。
やがて、白い鶏の体に黒や灰色が混じりだし、鶏冠が立派に垂れ下がり、体がどんどんぶくぶく膨れ上がる。
そして、いつの間にか、鶏は、一羽の七面鳥となっていた。


七面鳥が目の前に立っている。
かなり、大きい。さっきの鶏の20倍はある。
わたしは呆然と立ちすくむ。
バケツを持っているのがうらめしい。
そして、頭の中でこの先どうしたら良いかと、忙しく思考をめぐらせる。


「あひるだったら、と思うのは、非常に失礼なんじゃないでしょうか。」
突然、女性の声がした。
もちろん、七面鳥が喋っているのだ。
「あなたは、あひるなら触れて、七面鳥なら無理だ、と、そう思っているのでしょう。
それは、こう言っちゃなんですが、『差別』というものなんじゃないでしょうか?」

わたしは驚いて声も出せない。七面鳥が喋っていること、にではなく、自分の考えを読まれていること、に対して。
彼女(彼?)は、さらに続ける。
「わたしが醜いからですか。あひるが美しいからですか。」
いや、そうじゃない。だって・・・。
「孔雀を持ち出してもおんなじですよ。孔雀も触れない、なんて言われて、わたしが喜ぶとでもお思いですか。
あなたは、わたしたち鳥のことを、何もわかっちゃいない。」


わたしは確かに孔雀のことを思っていた。
鳥の王様の孔雀。あの美しい羽根。
みんなが綺麗だ綺麗だ、と言って、嬉しそうに振っていた孔雀の羽根。
あのぐるぐる模様。
ぐるぐるぐるぐる。ぐるぐるぐるぐる。
眩暈がする、、、


 ・・・

この夢を見る前に手術室で仕事を再開する夢を見ていた。
その夢は短く、手術前の手洗いをしているときに、いきなり飼育小屋の場面へと跳んだ。

今年の抱負を彷彿させるようなふたつの夢。
正夢かな?

でも、そう思うのは、もしかしたらスピッツの新しいアルバムを聴きまくっているせいかも??? 笑




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