ぶらんこ
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2006年08月12日(土) 活字中毒


   なつやすみ〜
   







アメリカに住んでいた頃は日本語に飢えていた部分があった。
周囲が英語ばかりの環境にあったせいで、無意識にも「日本語」を探し求めていたように思う。
持っていった本は何度か読み返したし、現地でそれなりに日本人の友達が出来てからは(日本語の)本の貸し借りをした。
なぜか日本語の「活字」を見る→解釈することが嬉しかった。
はっきり言って、どんな内容でも良かったように思う。ただ純粋に「日本語」に触れたかったのかもしれない。
縦(上から下へ)に読み、左から右へとページをめくること。

そのうち、PCを使うようになって日本語をDLしてからは、印刷物でなくとも日本語が身近になった。
リンクを辿ってブックマークに入れ、読んで読んで、読みまくった。
あれは今思うと一種の心の病だったのかもしれない、とさえ思う。活字中毒でもあったことは確かだけれどね。


今は、ネット上で「読む」という行為に、以前ほどの熱を感じない。
というか、熱中したとしても疲労感のほうが強くて長時間は無理。
この先はまたいつか・・・と中途で読むのをやめてしまう。(尚かつ、その「先」が来ることも珍しい。)
だから、新しくお気に入りに加わったテキスト・サイトって、あまりない。
歳なのか、それとも心の病が良くなってきたのか???

それから、活字中毒のほうもなくなりつつある。
実際、読書量が ぐんっ と、減った。
どうやら、「周囲に日本語が溢れているから」などという理由ではなさそうだ。
あんなに本が好きだったのに。

でも、なんだかなぁ。。。と思う反面、この「変化」をちょっと嬉しくも感じている。
ちぃっとずつ「薄まっていく」というか。
うまく言えないが、わたしのまわりにいる年寄りたちに近づきつつあるような気がする。
・・・ん?まだ早いかな? 


まぁいろんなことをはずしながら歳を重ねていきたいな、と、思っている。
でもとりあえず、明日は2冊の本を持っていく予定。笑



marcellino |mail