2004年07月18日(日)_
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明神・三国峠ラン
3連休の真ん中の日曜日に、ツーリングに出かけた。前日は平日の睡眠不足解消や歯医者などの予定があり、月曜日は休養日としてとっておくことで今日の疲れをとることができるので、今日はツーリングに出かけるのにもってこい。
コースもけっこう悩んだのだが、今まで走ったことのない明神峠(900m)と三国峠(1170m)を上ることにした。コースはひたすらR246で小山まで走り、そこから県道147号で明神峠、三国峠を上り山中湖へ下った後は道志みち(R413)で橋本まで戻り、後はR16で帰るという感じの約150km。
明神峠と三国峠は激坂ということで知り合いから聞いていて、以前から気になっていた峠だった。知り合いは皆ここを下ったことしかないそうなので、上りはおれが初めてか?
一度7時半頃アラームで起きたものの、朝飯を食べた後にちょっと横になったら二度寝してしまい、結局この前と同じく11時半頃出発となってしまった。これではほとんど昼出発だ。
天気はとてもよく、暑いけど夏を感じていい感じだ。この暑さだし、長い距離走るので無理しないようにほどほどのペースでR246を走っていく。水分補給もこまめにしっかりとる。
最初の難関は善波峠で、日陰がないのとダラダラ長い坂が続くのでジリジリと体力を奪われる。でも、今日は調子がいいようで、けっこういい感じで上って行けた。R246は微妙なアップダウンがけっこうあるので少しずつ足を使わされる。
大井松田から先のR246は、かなり久しぶりに走る。2000年11月の引継ラン以来なので、3年半ぶりか(そのときは逆から走った)。ここから御殿場の区間は特に車が多くて走りにくくて嫌な印象があったが、今日は車がそんなにいなかったこともあり、久しぶりに走るために新鮮で楽しめた。
3年半前の引継ランの際にここを走ったときは、集合時間に間に合うかギリギリの状況で、みんなで飛ばしてアベ40km/hという恐ろしいペースでガンガン走っていて、車も多くて気を遣い、景色を楽しむ間がほとんどなかった。しかし、改めて一人で走ってみると、この辺りの山や高架の道などの景色の良さを感じた。
静岡県に入ると、県道147号へ曲がる。しかし一つ手前の道を曲がってしまい、かなりローカルな道へ進入してしまった。でも、それまでの交通量が多い道と比べてのんびりとしたローカルな雰囲気のある道で、これはこれでよかった。
道を間違えたことはすぐ気付いたが、どうせならということで写真を撮ったりしてちょっと一息。今まで走ってきたR246を少し離れた場所から眺める。こうして少し離れた場所から本来の道を眺めるのも、物事を落ち着いて見るようでいい。ちょっと脇道にそれるのも、それはそれで楽しいものだ。
R246に戻って少し走ると、本来の分かれ道にやってきた。ここでR246を下りて県道147号へ。ここからは初めて走る道なので、とても新鮮で楽しかった。ここらは民家や商店などがあり、ひっそりとしているが生活感が伝わってくる。
商店街を走っていくとセブンがあったので、ここで今日2回目の休憩。ここにセブンがあることは地図で確認してあり、ここで休憩や買いだしをするつもりでいたのだ。1回目との間隔が開いたので、けっこう疲れていた。この炎天下の中、上り基調の道は応える。
セブンでアミノサプリの氷バージョンを見つけたので、これを入れてドリンク(当然アミノサプリ)を冷やすことにした。伊勢原の休憩ではアイスボックスを入れて冷やした。ボトルは保冷効果のあるタイプだが、この炎天下ではさらに氷を入れないとすぐぬるくなってしまう。この暑さの中走るなら、冷たいドリンクを飲める事はかなり重要だ。
セブンで休憩してから明神峠への道を上り出す。市街地を抜けるといきなり10%の坂が始まって、いきなりこれもんかよ〜とか思っていると、そこからは緩やかになった。R246の上を通るあたりのつづら折れは、林の中を抜ける雰囲気がとてもよかった。
しばらく走ると北海道の道のような道になったり、ローカルで心和む景色が広がっていたりと、予想していたより楽しい道で、気分はどんどん高まっていった。まだ勾配も大したことないどころかちょっとした下りまであり、かなり平和で心和む道だ。ここで2人組のサイクリストとすれ違ったが、ほんとにグループで走ったら楽しそうな道だと思った。
しかし、明神峠の本格的な上りが始まると、世界が一転した。10%以上の激坂がどこまでも続く。10%以下になることがない。勾配がきついところではダンシングしないと登り切れない。この炎天下の条件も手伝って、このどこまでも続く激坂地獄はすさまじかった。
坂はきついが、その分上昇距離は多く、高度がどんどん上がっていく。それに伴って、見える景色がどんどんよくなっていく。いい天気と下界の景色が疲れを一瞬だけ忘れさせてくれる。
それにしても、噂には聞いていたが、これほどまできついとは…。速度は10km/h以下に落ち、ケイデンスも40を下回る。今にも止まってしまいそうだ。ヤビツで言えば蓑毛の坂がどこまでも続いている感じだ。15%ほどのさらにきつい区間がいくつかあり、何度も小休憩しなくては上れなかった。
しかし後ろからサエコのジャージのローディ(ロードはやはりキヤノンデール)が一人やってきて、一番きつい区間をどこまでもダンシングして上っていった。恐るべし……。この日この峠で見かけたサイクリストはこのサエコだけだった。そりゃそうだよな、こんな峠上るやつはそういないよな……。
あまりの辛さに、何でおれはこんなことやっているんだろうとか思ってしまう。ええい、このペダルの一踏みが、額から落ちる汗の一粒が、自分の生きた証だ。そんなことを考えつつ、炎天下、どこまでも続く激坂を淡々と上っていった。
ようやくたどり着いた明神峠は15%の激坂の途中にあり、看板もないためにいまいち達成感が沸いてこない。目の前にはまだ激坂が続いているのだ。全然「峠」と言えない。その激坂をなんとか上ると神奈川県に入り、勾配が緩くなった。ここからの2kmほどの区間は神奈川県の端で、静岡県と山梨県に囲まれた離れ島のような道だ。
しばらく上ると山梨県になり、三国峠に到着。ここも看板がないためにいまいち。しかも展望もない(道を外れると展望台とかがあるのかも)。これだけきつい峠なのに、上りきったときのご褒美がないのは納得がいかない。これらの峠は上りの途中、もしくは下りの途中からの景色がご褒美か。
山中湖へのダウンヒルの途中から見える富士山と山中湖の景色はとてもよかった。ふと、ずいぶん遠くまでやってきたような気がした。距離的にはまだ70kmほどだが、以前はサークルのランで河口湖に一泊とかして走った辺りだ。これから約80km走って家まで帰るのだ。
山中湖へと下る途中で何枚か写真を撮った後に曲がりくねった道を下っていくと、次第にリゾートエリアになってきた。湖近くはリゾート客で人と車ばかりだった。特に車の渋滞はすさまじく、狭いスペースを横抜けしまくってどんどん抜いていった。
セブンで休憩してから道志みちへ。山伏峠まで少し上ってからは、長い下りが続く。今までさんざん上った分、一気に下る。途中で何度か短い上りもあるが、アウターでガンガンこいで走っていった。
途中で雨がポツポツ降ってきて、またもや夕立か!? と思ったが、大したことなかったのでよかった。炎天下に長距離、それも明神峠〜三国峠の激坂を越えた後なので足がかなりいっぱいいっぱいだったが、そこで落としたAVSを上げるため(?)、ガンガンこいでいった。
どんどん下っていくとアップダウンが始まり、県道76号との交差点付近までやってきた。ここはおれが大学生のときからず〜っと工事しているところがある場所なのだが、そこがなんと完成していて新しい道ができていた。
前に通ったときは道から見える橋はもう完成間近のようだったが、ついに開通になったか。以前の道はここできつい上りがあって、道も狭かったのだが、新しい道は山を迂回するようにほぼ平坦に続いているので、とても走りやすくなった。
R413を走っていくと次第に暗くなり、ナイトランに。山中湖のセブンでサングラスのレンズはクリアレンズに交換しておいたし、山伏峠のトンネルですでに前後のライトを点けていた。安全には気を遣う。
三ヶ木から津久井湖の脇を通り、橋本へ。道もR413からR16へ移る。車は多いが明るい国道をつないでいく。R16はほどよく流れていたので、最後の力を振り絞って30km/h近くを維持しながら走っていった。そして無事に帰宅。
今回のメインは何と言っても静岡の小山から山梨の山中湖へと上る明神峠と三国峠越え。噂通りの激坂の峠を充分に楽しんだ。後はR246やR413、R16など、アプローチや帰りのルートはシンプルにまとめた。
この2つの峠は確かにきつすぎるが、そこまでの道などでとてもいい雰囲気の道が多くあったので、いつかグループでも走ってみたい。三国峠から山中湖へと下る途中の景色もすごくよかったし。
POLARのデータを見ると、60km付近からすごい勢いで上っているのが明神峠・三国峠への激坂。そこで速度とケイデンスがすごい落ち込んで、心拍数が上昇しているのがよくわかる。やっぱり心拍数・速度・ケイデンス・高度などを一度に見ると色々わかって楽しい。
地図:■ データ:■ 出発:11:31 帰宅:20:04 走行距離:148.5km 走行時間:6h 06m 01s 平均速度:24.5km/h 最高速度:67.5km/h 上昇距離:1720m 積算距離:5382km(ロード) カロリー消費量:3039kcal 身長/体重:178cm/53.4kg 体脂肪率:8.0%
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