2004年10月18日(月)_
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やっぱり私は健康だった

以前受診した健康診断の結果が、先日手元に届いた。超過勤務者対象の健診で、会社からしたら「たくさん働かしちゃったけど、体壊してない?」という感じなのだが、この診断結果により、自分が健康であるという事を裏付けることができた。
平日は睡眠不足の日々が続いているが、一応週末には充分寝ているし、ちゃんと自転車で走って運動、リフレッシュしている。自分が健康体である自信はあった。でも、そう思っているだけかもしれなかった。なのでこの健康診断の結果には、かなり興味があった。
標準的な検査に加え、レントゲンや血液検査など、かなり詳しく調べたので、多くのデータが得られた。検査の結果、総合判断は「異常所見なし」であった。検査項目も9割がA判定。B判定が2つ。
ちなみに、2つのBは「身体計測」と「心電図」。身体計測は身長に対して体重が少なく、標準BMIが18.5〜24.9に対して17だった事が原因だろう。これは以前から変わらない体格なので、個人的には「標準」だ。標準から少し低いくらいなので、病的に痩せているわけでもなく、問題ないだろう。実際、これだけ運動できているし。
心電図は、「洞性徐脈」が記録されていたので、これが引っかかったのだろう。洞性徐脈とは、心拍数が1分間に60脈(60bpm)以下の場合を指す。これは、自転車に長く乗り続けている事により、いわゆる「スポーツ心臓」になっている事に起因する。
以前、心拍計の機能で安静心拍数を測ったときに、最低で42bpmを記録したことがある。脈拍数が低いという事は、1回の心拍の際に運ばれる血液の量が多いという事。絶えず酸素を全身に運ばなければならない運動を長期間続けているうちに、それを実現する機能を備えていったのである。
洞性徐脈は高齢者やスポーツ選手にしばしば見られるという解説があった。高齢者の場合の洞性徐脈は、心拍も少ないし運ぶ血液量も少ない。つまり運動選手のそれとは大きく性質が異なる。ちなみに、老人、スポーツ選手、睡眠中に見られるものは生理的なものと考えられ、病的ではないのだそうだ。
安静心拍数が低い特徴は、特にエアロビクス系の運動をしているスポーツ選手に多い。自転車プロロード選手は、それが顕著に現れる。ガンから奇跡の生還、そして前人未踏のツール・ド・フランス6連覇を成し遂げた、あのランス・アームストロングの安静心拍数はなんと32bpmだという。
ランス以外にも、そのくらいの安静心拍数の選手がプロロード界にはたくさんいる。1分間に約30脈。一般人が60脈/分だとすると、一般人が2回脈打つ間にランスは1回しか脈を打たない事になる。
洞性徐脈が健康にいいかと言えば、必ずしもそうではないが、これは特別な事ではなく、誰でもこの手のスポーツを本気で続けていれば、自然と体がそのように変化していく。この特徴ほど運動選手の能力の一部を示すのにわかりやすいものもない。
心電図の検査をしているとき、ベットに横たわりながら、やけに計測が長いなぁと思っていた。一度計測が済んだと思ったら、「もう1回測ります」と言って、計り直していた。だいたい原因は予想はしていたけど。
「2つのB」はどちらも自分で把握していた内容だったし、どちらも自転車乗りとして適している内容。BMIが低いのはかなり理想的だろう(「やたら低い」のではなく、標準から少し低いのがポイント)。スプリンターには向かないが、ヒルクライマーには最適。
今回の健康診断は、自分が健康であるということを再認識でき、そして自分の体の特徴なども再認識できた。血液検査の結果などは、さらに興味深い。色々調べてみると、興味は尽きない。
いかに自分の血が健康面で理想的であるかがわかる上に、「もしこの値が多かったらどうなるか」といった事も、調べているとあっという間に時間が過ぎてしまうほど。それらの事も、次の機会に書こうと思う。
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