2004年11月24日(水)_
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秋の奥多摩ラン -その2

その1の続き
檜原街道からは、緩やかながら上り基調。最初だけは緩い下りもあり、反対側(つまり向こうからは上り)からまるで下っているかのようなスピードで走ってきたローディが印象的だった。
景色を楽しみながらそれなりのペースで走って行くと、4人組みMTBをパス。檜原村役場の先のT字路を左折し、南秋川沿いの檜原街道を走っていく。ここからはさらに自然が濃くなり、秋を感じる木々に囲まれた道が続く。
前方にローディ2人組みが見えてきた。向こうは微妙にこちらより遅かったので追いついてしまったが、こっちは写真を撮ったりするために止まるかもしれないので、抜く気にはならなかった。しかし後ろを走るいは遅い。微妙な感じだった。
少し間を開けて走っていたら、ちょうど写真を撮りたいと思うような景色があったので、立ち止まって写真を撮った。これで前との間がちょっと開いた。再び走り出す。
色づいた木々の間に曲がりくねった道が続く、いい感じのシーンがあったので、再び立ち止まる。写真を撮っていると、後ろからすさまじいスピードでナルシマジャージのローディが追い抜かしていった。
カメラをしまって走り出す。左を向いて川や山の景色を眺めていると、反対側に何かが駆け抜ける気配が。振り向くと、ナルシマの集団10人ほどが通過していった。
40km/hは出ていただろう。すごいスピードでローテーションをしながら二列の隊列を組んで列車は進んでいった。この道は彼らのトレーニングコースの一つみたいだ。最初の1人はこの集団からアタックをかけていたのだろうか。かなり心拍上がっていたみたいだし。
こちらはツーリングなのでマイペースで走っているが、やはりどうしても影響を受けてしまい、ちょっとペースが上がった。するとまた後ろからナルシマジャージが一人抜いていった。集団からちぎれたのだろうか。
その人も速かったので、当然ながら付いていく事はできなかった。チラチラとこちらを振り返っていたので、もしおれが走れる人なら先頭交代しながら集団に追いつきたかったのだろうか。
ナルシマのローディ達に刺激を受けてペースを上げて走っていると、先ほどの2人組みローディに追いついてしまった。やはり微妙な速度だったので、今回は軽く挨拶して抜く事にした。
甲武トンネルへの交差点を直進し、風張峠方面へ。ここからの道はすごく久しぶりだ。2年前の冬に雪の積もる山道をMTBで走った(担ぎもあり)ときは、風張峠の駐車場から下ってきたので、こちらから上るのはなんと4年ぶり。
風張峠の記憶はけっこう残っていたが、先ほどの交差点から峠までの区間はほとんど記憶になかった。ここが予想以上にきつかった。「こんなきつい坂だったっけ?」とか思いながら坂を上っていった。
ここで、冬装備の格好で来た事を後悔した。もう昼時で、気温も上がり、そして坂を上っているので体温も上がる。暑くて汗だくになり、大変だった。こんな厚着をする必要もなかったし、ウインドブレークタイツはペダリングにやや支障がある。今日はまだ秋装備で来るべきだったなぁと思った。
所々記憶の残っている風景を通り過ぎ、予想以上に勾配があった坂を進んでいくと、ついに風張峠の麓にやって来た。この、上る前からこれから上るであろう道が山肌を縫うように続くのが見える景色、懐かしい…。
最初にここに来たときは、これを見ただけで一瞬ひるんだが、次の瞬間に「よ〜し、上ってやろうじゃん」と気合いを入れ直したものだ。あれから数え切れないほど様々な峠や山を上り、さらなるツーリングの経験を積んだ今となっては、もう恐れるほどの峠ではなくなっている。
上りに慣れると、上りを楽しむ余裕ができる。確かに上りは苦しいけど、上りながら周りの景色を楽しむ余裕がある。4年前は、とにかく一心不乱に上っていき、あまり周りの景色を見る余裕がなかった。今は、奥多摩の山々に囲まれた素晴らしい景色と気持ちのいい青空を眺めながら、上りを楽しんでいる。
山肌に沿って高度を上げていき、見える景色がどんどんよくなっていく。思っていたより車やバイクの交通量も少なく、快適に走って行けた。しばらくして、都民の森に到着。4年前より距離が短く感じた。
都民の森で一息ついてから、再び上りだした。さらに高度を上げ、いくつものカーブを曲がっていく。しばらく上ると、景色が開けているカーブにさしかかった。
深い山々に囲まれた景色が、素晴らしかった。東京の街から数十キロ走っただけで、こんなに自然に囲まれた場所にやって来る事ができるのだ。ここも、れっきとした「東京都」だ。
さらに上っていくと、緩いアップダウンがあり、そして風張峠の駐車場にやってきた。ここからは奥多摩湖まで快適な下りが続く。日陰になって、下りの冷たい風もあったが、冬装備のおかげで寒さを感じることはなかった。
下りの途中で見える景色も、深い山々に囲まれた素晴らしいものだった。あまりに気持ちのいい景色が広がっている場所があったので、ブレーキをかけて止まって写真を撮った。
景色だけ撮ったり、パノラマ合成用にスライドしながら撮ったり、ロードが絵になったので奥多摩をバックにロードを撮ったり、ロードをアップで撮ったり、道ばたで1人撮影会状態だった。
それまでさんざん上ってきた分、下りは快適……のはずだったけど、後半はおじいさんの運転する遅い車につっかかり、結局、最後までそのセーフティーカーの後ろをブレーキをかけながら下ることになった。
エメラルドグリーンの奥多摩湖まで下ってきた。三頭橋を渡るとき、反対側からツーリング中らしき男女7人ほどとすれ違った。今日は天気もいいし、気温も快適だし、ツーリングに最適。皆、秋の奥多摩を楽しみに来たのだろう。
三頭橋を渡ると左折し、R139を小菅方面へ。ここまで約90km。今回のツーリングも後半に突入。ここまでけっこういいペースで走ってきた上に峠を越えたので、それなりに疲労が溜まっている。でも、まだまだ走る気力は有り余っている。
続く
データ:■ 出発:7:28 帰宅:17:25 走行距離:176.3km 走行時間:7h 41m 35s 平均速度:23.1km/h 最高速度:58.0km/h 上昇距離:2220m 平均ケイデンス:89rpm 積算距離:7358km(ロード) カロリー消費量:3342kcal 身長/体重:178cm/54.4kg 体脂肪率:9.5%
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