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スナの自由気ままな画像付き日記
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2004年11月25日(木)_
秋の奥多摩ラン -その3


その2の続き

R139で山梨県小菅村に入り、去年の奥多摩ランのときに休憩した辺りで休憩した。この辺まで来ると、車も少なくてプライベートな感じがしていい。遅めの昼食として、おにぎりを2個食べた。

奥多摩湖からしばらくの区間は、「これぞ秋の奥多摩」という感じの黄色く色づいた山々がどこまでも続いていた。その景色を眺めながら、幸せな気分で走っていくことができた。

自転車で自分の力のみで走ってきた充実感や季節を感じること、雑踏の世界から抜け出して非日常の世界を満喫していること、家から遠く離れた場所を走っている冒険心、純粋に体を動かしている爽快感など、様々な思いを同時に感じ、とても幸せな気分になる。

当初は、この先は松姫峠を上るつもりだったが、思わぬ原因から鶴峠へルートを変更した。このまま松姫峠経由で帰ると、帰宅する前にS720iのメモリーがオーバーして、最後まで記録をとることができなくなることがわかったからという、ちょっと間抜けな理由。

S720iのデータ記録頻度は、5秒、15秒、60秒というサンプリングレートを選べる。5秒だと記録は細かいけど、その分記録できる時間が短く、60秒だとおおざっぱに記録する分、長く記録できるという具合だ。

サンプリングレート5秒だと、スピード、HR、ケイデンス、高度を同時に記録する場合、8時間数十分記録できる。松姫峠経由だと余裕で9時間を超える。途中で計測が途切れるほど悲しいものはない。「ピー」という悲しいビープ音がして、PCにダウンロードしても、途中までしかないデータが記録されるのだ。

本来、走るのが一番の目的で、その際のデータなどは二の次。データのためにルートを変更するのは本末転倒という感じもするけど、今回は絶対松姫峠というわけでもなく、鶴峠と迷っていた。まぁ、こんなきっかけで柔軟にルートを変更していくのもアリかなと思った。

普段のツーリングでは170km以上走ることは滅多にないので、サンプリングレート5秒でも充分だった。今回、久しぶりに長距離を走ったので、記録できる容量のことをうっかり忘れていた。次回からは、ロングランの際は15秒に変更してから走りに出かけようと思う。

去年の夏にグループで走ったコースを、懐かしさを感じながら走って行く。上りが始まり、記憶よりきつい上りが足にくる。あのときは青梅経由で走ったから、緩やかな上りを上ってここまでやってきた。今回は風張峠経由なので、あのときより疲労が溜まっているのだろう。

一旦標高800m程まで上り、100mも下る。これからまた上るのにもったいね〜という感じだ。下りきると、いよいよ鶴峠への上りが始まる。最初は下りの勢いで上りに差し掛かりたいところだが、遅い車にジャマされて勢いはすっかり殺されてしまった。

奥多摩湖側から上る場合、鶴峠はアップする距離はそれほどでもないけど、勾配がきつい。最初の直線の上りは見ただけで気が滅入るし、その後のつづら折れも10%以上の勾配が続き、39X27Tでもケイデンスは40くらいまで落ち、速度も10km/h以下と、今にも止まりそうな速度になることもあった。

去年は数年ぶりに上った事もあり、記憶がかなりおぼろげだった。なのでもっと上りが続くと思っていたら峠に到着した。今回は、それほど長くないことがわかっている。このきつさも、あのカーブを曲がるまでと思うと、なんとか乗り切れそうだ。

しかし、この考えが徒となった。記憶から、「あのカーブが最後だ。よし、あそこまでがんばろう」と思いながら激坂のカーブを上っていった。しかし、そのカーブを曲がると、まだまだ上りが続いているのが見えた。

もう終わりだと思っていたので、ドッと疲れが出て、気が滅入った。坂を上りながら、いろんな事を考えた。きつい坂を上っているとき、肉体の限界に挑戦しているときにこそ、不思議なくらいいろんな事を一気に考えることができる。

ヘロヘロになりながら鶴峠に到着。自転車を立てかけ、道路脇の溝に座り込んだ。ここからは上野原まで長い下りが待っている。途中に上りもいくつかあるが、基本的には下りだ。

鶴峠コースに変更したが、S720iのメモリー容量オーバーの危険は、未だに去っていなかった。これからそこそこのペースで走り続けてギリギリ間に合うくらいだ。本当はもうちょっと余裕があったけど、途中で何が起こるかわからないので、余裕を持って走りきりたい。

ツールのTT、もしくは集団から逃げている選手のように、アドレナリンを大放出しながら下りでガンガンペダルを回し、突っ走っていった。きついカーブがいくつもあるので気をつけていたが、見通しのいい区間ではとにかく全開で下った。

R20まで下ると、相模湖手前のセブンで休憩。ここで一息ついてから、残りの40kmほどをノンストップで走り抜いた。最後のR16では、ここまで相当足に疲労が溜まっているはずなのに、飛ばせる区間は35km/hでガンガン走って行けた。

150km以上走ったのは、今年の4月以来なので約半年ぶり。睡眠不足が続いていたところを無理矢理走ったので、それもきつかった。でも、走り出してしまえばけっこうなんとかなるものだ。

久々に長い距離を走り、まともな峠も2つ越え、睡眠不足と走った疲労でクタクタになったが、秋の奥多摩を気持ちよく走ることができたし、何より朝から長い距離を走り続けた充実感でいっぱいだ。


データ:
出発:7:28 帰宅:17:25
走行距離:176.3km
走行時間:7h 41m 35s
平均速度:23.1km/h
最高速度:58.0km/h
上昇距離:2220m
平均ケイデンス:89rpm
温度(最低/平均/最高):10℃/13℃/27℃
積算距離:7358km(ロード)
カロリー消費量:3342kcal
身長/体重:178cm/54.4kg
体脂肪率:9.5%

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