NEW PAST BBS MAIL WRITE JUGEM
スナの自由気ままな画像付き日記
BBSに気軽に感想等を書き込んでいただけると嬉しいです。

2005年03月15日(火)_
乙女・足柄峠・湘南ラン -その3-


乙女峠を御殿場へ下る。ここまでさんざん上ってきた分、爽快な下りが待っている。忍者麺はまだ下りに慣れないのか、慎重になっている。そこでおれが前に出てガンガンペダルをこいで下って行く。

下りはあまり車がいなくてとても走りやすかった。御殿場の街並みを眼下に、爽快なダウンヒル。最後は車につかまって(峠の下りでは大抵車の方が遅い)、速度が落ちた。

そこで満を持して(?)忍者麺が前に出る。最後は道幅も広く、勾配もかなりある開放感ある下り坂。トップギアを回しきって、64km/hまで速度が上がった。風をモロに受ける自転車でこの速度だと、ものすごいスピード感だ。すごく気持ちよかった。

忍者麺は70km/h以上出たと言っていた。おれはアウター50Tなので回しきれなかったけど、52Tや53Tくらいあればもっと速度が出ていたかも。まぁ普段は必要性を感じないので50Tで十分なんだけど。



東名高速の下を通って、R138を進む。前方にマックが見えた。ちょうど昼時。昼飯はマックにしようと提案した。今日は気温が低いので、コンビニの前でまったり飯を食べていたら凍えてしまう。自転車の格好でも気軽に入れるマックは、けっこう助かる。

普段はジャンクフードなど食べないが、たまにならマックもいい。特に寒い日に峠を上るなど激しい運動していると、消費カロリーがすさまじいので、それを補うためにも高カロリーのマックは向いているかも。

やけに店員が多い割にはレジが2台しかなくて、レジ待ちにかなり時間がかかった。てりやきマックバーガーセットを購入。暖かい店内で忍者麺と談笑しながらバーガーやポテトをほおばった。運動して腹が減っているとうまい。



外に出ると、一気に現実に戻される。寒い。当初は県道78号で足柄峠を越えて帰ろうと思っていたが、マック内で忍者麺が「せっかくだから山中湖まで上ろう」と提案してきたので、篭坂峠→山中湖→三国峠→明神峠というコースに変更した。

そのため、山中湖まではずっとR138を進むことになる。コンビニで買いだしをしようということになったが、忍者麺がファミマにこだわっていて、ローソンなどには目もくれない。「ファミマがあった!!」と言ったと思ったら反対車線だったので諦めたようだ。

結局、ずいぶん走ったところのセブンで買いだし休憩をした。VAAMの新しい飲み物「VAAM WALKER」なるものを飲んでみた。なかなかおいしい。しかし量が少ない。VAAMはスポーツで、VAAM WALKERは徒歩など日常的な動きで脂肪を燃やそうという趣旨の商品らしい。



R138を山中湖を目指して走り続ける。勾配はそれほどきつくないが、楽でもない上り坂がひたすら続く。最初は道幅十分だったR138も、R246を横切った後あたりから道幅が狭くなり、そのうち車が反対車線にはみ出ないとサイクリストを抜かせないほどになる。こうなると非常に走りにくい。

坂を上るだけでもきついのに、車に気を遣って疲れが倍増。特にバスなどの大型車はきつい。忍者麺は相変わらず元気でどんどん先に行ってしまう。おれは乙女峠への登りでけっこう足にきていて、彼のペースについていけない。

同じ速度で走っていても、忍者麺は有酸素領域で走っていて、おれは無酸素領域に突入しているように思われる。だから、同じ速度で走ろうとするとおれだけどんどん苦しくなっていくのだ。体の差は上りになると顕著に表れる。

天気は完全に曇っていて、空は真っ白。午前中の爽快感はもはやどこにもない。上っているから寒さを感じないが、気温はどんどん下がってきている。そして、ついに雪が降ってきた。

富士フェニックス短大という短大を過ぎた辺りで雪が軽く吹雪いてきて、カート場の前で止まり、雪の降る中、今後のコースについて地図を見ながら考えた。



このまま雪の中篭坂峠を上るのもきついし、おれの足もけっこうやばそう。何よりおれが心配していたのは、明神峠の下り。雪の中あの超激坂を下りのは自殺行為に近い。冗談抜きでスリップして死ぬかもしれない。ブレーキをかけても止まれないかも。そんな下りだ。

篭坂峠の手前まで来ていたが、この雪では危険が多い。安全第一ということで、引き返すことにした。忍者麺はけっこう上りたかったようだが…。それでも、せめて足柄峠は上ろうということに。



今まで上ってきた道を、引き返す。当然下りだ。下っていると、けっこう勾配があったことに気付く。ガンガン飛ばして下っていると、あっという間に下りきってしまった。下りはかなり向かい風だったので、上りでは追い風の後押しがあったようだ。気付かなかったけど。

足柄峠へと続く県道78号の交差点を曲がる。忍者麺が通過間際に「ファミマがあった」と言っていたので、大きな看板でもあるのかと思えば、複数の看板が集合していて、その中に小さくファミマの看板があるだけだった。こんな看板を一瞬で見つけるとは、ものすごいファミマ通だ…。

このファミマで、足柄峠の前の最後の補給と休憩となる。気温は1℃。いったん止んでいた雪が再び降り出した。そんな雪の中、出発。県道78号は途中から車が少なくなり、とても走りやすい道になる。

御殿場線足柄駅の近くは、道がかなりわかりにくい。最初に来たときも、次にきたときも迷った。そのおかげで今ではしっかり道を覚えてしまったが、忍者麺も「これはわからないね」と言っていた。御殿場線の線路を越えると、いよいよ本格的な上りになる。



足柄峠への上りは、車もめったに通らず、自転車で非常に走りやすい。この道では忍者麺もおれのペースに合わせてくれて、2人でいろんな事をしゃべりながら上っていった。

一人では黙々と上るだけだが、こうしてしゃべりながら上ると楽しいし、何より楽に上れる。一人は一人の良さがあることは確かだが、峠は複数で上った方が楽に楽しく上れる。景色やきつさなどを共有できるのもいい。

2人とも花粉症だが、県道78号の杉林の中を走って行く。気温が低いので花粉は飛んでいないようで、特に症状は出なかった。寒くて逆に助かったかも。



杉林の間に続く雰囲気のいい道。次第に勾配がきつくなり、一番の急勾配のヘアピンカーブにやってきた。ここは18%くらいあり、壁のように見える。

そこをクリアした後も、10%勾配の上りが続き、不思議な事にその勾配に慣れてしまうのだ。前回もそうだったが、今回もそんな感じだ。慣れるといってもきついことには変わりないが、いつも感じる10%ほどはきつくないという感じ。忍者麺も「10%とは思えないね」と言っていた。



県道78号を進んでいくと、「凍結及び積雪の為 通行止」の看板と簡易ゲートが…。とりあえず進んでみる。最初は積雪などなかったが、次第に路面に雪が現れ、車の轍の跡をトレースしながら走って行った。

次第に路面全体が雪や氷になっていき、やばそうな雰囲気が。そして、道路工事をやっている現場にやって来た。通行止なのにやって来ているので申し訳なく通してもらう。工事の人は半ば呆れているようだった。

気温が低く、しかも標高はどんどん上がっていく。再び雪が降り出し、そして吹雪になった。ここまでくると、もう笑うしかない。この状況を楽しむしかない。こういうとき、2人だと心強いものだ。

上っているのでそんなに寒くないが、薄手のグローブをしている忍者麺は手が寒いと言っていた。おれは厚手のグローブなのでちょうどよかった。実は、出発前に「今日は指ぬきグローブでもいいかな?」とか思ったりしたのだが、その選択をしていたら死んでいただろう。思いとどまって厚手のグローブに交換してよかった。

雪の中、足柄峠に到着。展望台まで自転車を担いで上った。前回は工事中だったが、さすがに完成していて、きれいになっていた。周辺も整備されていて、あのときの光景がうそのようだ。

本当は、ここからの大きな富士山の眺めが素晴らしいのだが、今日は雲に覆われていて、いまいちだ。しかも雪が降っているし…。峠で写真撮影などをしてから足柄峠を下り出した。

続く

(画像は忍者麺に撮ってもらった。吹雪の中の足柄峠への上り)



データ:PolarData(CLICK Here!)
走行日:2005/03/13
出発:7:14 帰宅:19:40
走行距離:182.9km
走行時間:7h 48m 30s
平均速度:23.5km/h
最高速度:66.0km/h
上昇距離:2080m
心拍数(平均/最高):142bpm/179bpm
平均ケイデンス:91rpm
温度(最低/平均/最高):1℃/5℃/17℃
積算距離:9193km(ロード)
カロリー消費量:2648kcal

< PREV NEXT >


My追加